北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

エトセトラ

訪日ロシア人観光客数、コロナ前の水準に戻る 今年1-3月で6,400人 直行便なく中東経由

ロシア旅行業者連盟(PCT)に加盟する旅行業者は、2023年に日本への旅行の売上が顕著に増加したと報告している。2019年、ロシアからの訪日客数は12万人だったが、昨年は1万400人。今年は第1四半期(1~3月)だけで6,400人となっており、パンデミック前の2019…

サハリン北緯50度線近くで遺骨収集 ソ連と日本兵の断片化した遺骨発見

サハリン・スミルヌイフ地区で、1945年8月のサハリン南部攻撃作戦で死亡したソ連兵の遺骨収集が行われている。第4回遠征「極東戦線2023」には、ロシア全土20以上の地域から18歳--35歳の活動家が参加。5月27日から28日にかけて、最も激しい戦闘が行われた日本…

駐ユジノサハリンスク総領事に着任 横田敬一さん

ロシア・サハリン州の州都ユジノサハリンスクにある日本総領事館の総領事として3月末に着任した。ウクライナでの「特別軍事作戦」が続き、日ロ関係が難しい状況の中で、約12年ぶりのロシア勤務となった。「だからこそ、来たかった」と外交官の誇りをのぞ…

「北方四島免税制度」をモデルにロシアが国際特区創設へ 中国からの投資促進狙い

ロシア極東・北極圏開発省は、昨年クリル諸島(北方四島を含む千島列島)に導入された免税制度をモデルに国際先進発展特区(ITOR)制度を創設する。東方フォーラム2023の一環で26日に開催されたセッション「極東と中国:国際先進発展地域 – 協力の展望と機会」で…

千島列島沖 スーパートロール漁船の試運転と試験操業が終了

ロシア漁業会社のスーパートロール漁船「メカニック・マスラク」は4月15日から5月17日までの1か月間、クリル諸島(千島列島)海域で試運転と試験操業を行い、漁具などの装備や船内の加工場を稼働させ、指定された生産指標に達していることを確認。実際の操業条…

千島列島・松輪島 バスティオン沿岸ミサイル部隊の要員と装備を交代 ロシア太平洋艦隊

ロシア太平洋艦隊は、クリル諸島マトゥア島(松輪島=千島列島中部)で任務に就いている沿岸ミミサイル防衛システム「バスティオン」部隊の要員と装備を交代させた。大型揚陸艦「アドミラル・ネヴェルスコイ」が要員と装備の輸送を行った。太平洋艦隊は「アド…

「歴史は記憶され、知られなければならない」-択捉島の市長 9月3日「対日戦勝記念日」復活にコメント

択捉島を管轄するクリル地区のロコトフ市長は、ロシア下院が第一読会で、9月3日を軍国主義日本に対する勝利と第二次世界大戦終結の日とする法案を承認したことについて、自身のテレグラムチャンネルでコメントした。「1945 年 9 月 2 日、戦艦ミズーリ号上で…

中千島「ウルップ島」の謎に迫る ロシア地理学会がドキュメンタリー映画制作

ロシア地理学会が、中千島のウルップ島での総合的な調査の様子を記録したドキュメンタリーを制作した。地理学会と国防省が2019年から実施している大規模な調査探検プロジェクト「東の要塞・クリル諸島(千島列島)」の一環として、2021年と2022年にウルップ島…

日本の中古車 個人輸入台数2倍に サハリン税関 今年1月-5月に1,700台

サハリン税関によると、2023年1月から5月に、外国製自動車1,700台がサハリンに個人輸入されており、前年同時期の2倍となっている。コルサコフ港には高級車を含む約60~70台の「外車」が毎週輸入されており、3月の自動車輸入台数は500台以上となった。大半は…

極東から5,000人を招集 ロシア春の国民徴兵 ウクライナ特別軍事作戦は送らず

ロシア軍東部軍管区では春の国民徴兵が続いており、これまでに同地区の軍事委員会は極東と東シベリアに住む約5,000人の国民を召集しており、そのうち1,000人以上が東部軍管区の部隊に送られている。部隊に送られる前に、新兵は健康診断を受け、軍服一式、個…

冬は去らない 5月23日、北千島で降雪

北クリルのパラムシル島セベロクリリスクで23日夜、雪が降った。夏の入り口だというのに、街路が雪景色に変わり、地元住民は「神様、すべての植物が凍ってしまう。冬は去らない。いくらクリル諸島でも、これは異常だ」とSNSに書き込んだ。(sakh online2023/5…

遠のくサハリン、残留邦人の一時帰国激減 コロナとウクライナ侵攻で直行便なく

終戦後にサハリン(樺太)から引き揚げられなかった残留日本人やその家族を対象にした政府の一時帰国事業の参加者が激減している。ロシアによるウクライナ侵攻の影響で日ロ間の直行便は運休したままで、今回の事業で帰国した8人は、中東経由で2日間かけて…

樺太時代に建てられた神社の歴史とその残骸 サハリンのテレビ局がレポート

樺太時代の1930年代にサハリンに建立された2つの神社についての物語。現在はコンクリートの基礎と日本の漢字が刻まれた石碑だけが残っている。2つの神社がどのように、そしてなぜ出現したのか。どうして石碑が建てられ、旧豊原の住民は誰に祈ったのか。ユジ…

日本の風邪薬「パブロン」を隠し持っていた船員2人を「麻薬密輸」で起訴 サハリン税関

サハリン税関は、ロシアで流通が制限されている麻薬と向精神薬の成分を含んでいる日本の風邪薬「パブロンゴールドA」を密輸したとして、日本の小樽からコルサコフに到着した2隻の船の乗組員2人を逮捕した。1人は船内の自室に日本製の風邪薬「パブロン」(粉…

忘れられた日本の「宗仁岬灯台」 サハリンの旅番組が紹介

旅行番組「ジオメトカ:サハリン」はテレグラムチャンネルで、サハリンにある忘れ去られた神秘的な灯台の写真を公開した。サハリンの西海岸ネベリスクの南71km、海抜72mのクズネツォフ岬に立つ。樺太時代の1914 年に日本が建てたもので、宗仁(そうに)岬灯台…

日本が建てたアニワ灯台(中知床岬灯台) 国防省からサハリン州に移管 

ロシアでもっとも到達困難場所にある灯台として、サハリンの観光名所になっているアニワ灯台(※1939年、日本が建設した中知床岬灯台)が、所有する国防省からサハリン州に移管されることになった。プーチン大統領が国防省に対し、アニワ岬に太平洋艦隊の航行シ…

ロシア水産物輸入額、過去最高 2022年、侵攻後も制裁対象外

2022年のロシアからの水産物輸入額は1552億円で、ソ連崩壊翌年の1992年以降で過去最高となったことが5日、財務省の貿易統計で分かった。ウクライナ侵攻を受けた日本の経済制裁では、ロシアからの水産物の輸入は対象外。一部品目は米国の禁輸で…

北千島・パラムシル島 地対艦ミサイル「バスティオン」発射訓練実施 ロシア太平洋艦隊

ロシア軍東部軍管区は4日、北クリル(※北千島)のパラムシル島で、太平洋艦隊の移動式沿岸防衛地対艦ミサイルシステム「バスティオン」部隊の訓練を実施し、敵の上陸艦を破壊したと発表した。ロシア領海に接近し、クリル諸島の島に上陸を意図した敵艦船を発見…

動物や貨物と相乗り カムチャツカ—パラムシル島、ヘリコプター便搭乗記

オーロラ航空はMi-8ヘリコプターを使用して、カムチャツカ地方のペトロパブロフスク・カムチャツキーから北クリル・パラムシル島のセベロ・クリルスクへのフライトを毎日提供している。キャンセルの場合は乗客に宿泊施設が用意される。飛行時間は約 2 時間で…

2機のドローンがクレムリンを攻撃

5月3日夜、2機のドローンがクレムリンのプーチン大統領の住居を攻撃しようとした、とリア・ノーボスチ通信がクレムリンのプレスサービスを引用して報じている。大統領府は「2機の無人機がクレムリンを狙った。軍と特殊部隊がレーダー戦システムを使用してタ…

サハリンの海岸で発見された日本人の遺体 ロシアが日本に引渡し 

ロシアは、昨年8月28日にサハリン・トマリ地区のイリンスキー村の海岸で発見された日本人男性の遺体を17日、日本側に引き渡した。ユジノサハリンスクのロシア外務省代表部によると、当初この男性は、昨年4月に知床沖で沈没した「KAZU-1」の乗客か乗組員では…

ウクライナへの派遣を恐れ、部隊を脱走したサハリンの動員兵に懲役8年

特別軍事作戦が行われているウクライナへ派遣されることを恐れ、所属部隊から許可なく離脱したサハリンの動員兵に対して、ユジノサハリンスクの軍事法廷は懲役8年の実刑判決を言い渡した。男は昨年10月、部隊を離脱してウグレザボーツクの同居人のもとに身を…

サハリン税関 100年以上前の1ドル硬貨は文化財 持出そうとした米国市民から没収、博物館へ寄贈

サハリン税関は、ユジノサハリンスク空港で米国市民が持出そうとした額面1ドルの硬貨34枚を「貴重な文化財」として押収し、サハリン州郷土博物館に寄贈した。2021 年末、ユジノサハリンスク空港で、東京に向かおうとした米国市民から 34 枚の1ドル硬貨が見つ…

樺太時代の半鐘、木製配管、ストーブ…サハリンの収集家がYouTubeで紹介

サハリン出身のトレジャー・ハンター、アンドレイ・ショーニンが赤軍の銃で撃たれた跡が残る寺院の半鐘や木製の配管、ストーブなど、日本人が暮らしていた樺太時代のコレクションをYouTubeで紹介している。「2 年前、ユジノサハリンスクで水道管を取り換える…

北クリル・パラムシル島の飛行場建設 第2段階の設計変更了承 ロシア建設省の設計評価機関

北クリル(千島列島北部)のアクセス問題を解決し、空路による定期的な輸送システムが機能する条件を作り出すために、小型機の離発着場が北クリルのパラムシル島に建設されている。ロシア建設省傘下の設計評価機関である国家専門家審査会(Glavgosexpertiza)…

カムチャツカのシベルチ火山が大噴火 家や道路が灰に覆われた「まるで黙示録の映画」

4 月 11 日夜、カムチャツカ半島のシベルチ火山が噴火した。灰はいくつかの集落を覆った。状況は吹雪によって複雑になっている。近隣住民は「10 年住んでいるが、このような状況を見たことがない。まるで黙示録の映画のようだ」と語った。ロシア科学アカデミ…

在ユジノサハリンスク日本国総領事交代、横田敬一氏就任

在ユジノサハリンスク日本国総領事が交代した。タス通信は4 月 3 日、横田敬一氏がすでに職務に就いている、と報告している。横田氏は1968年12月10日生まれの54歳、大阪府出身。1992年に外務省に入省。2019年9月、ウィーン国際機関政府代表部公使に就任。ユ…

これは何の足跡? 国際宇宙ステーションから撮った千島列島中部の島々

国際宇宙ステーション(ISS)から撮影されたクリル諸島(千島列島)中部の島々の映像がテレグラムチャンネル「GoSakhalin」で共有された。3月30日、クリル諸島中部の上空は雲一つなかった。ISSの軌道が島々の理想的な大気条件と一致することは極めて稀なことだ。…

セベロクリリスクの人気ハスキー犬アイス、射殺される

北クリル・パラムシル島から悲しいニュースが届いた。島の人気者であるハスキー犬のアイスがセベロクリリスクの通りで、何者かに銃で撃たれ失血死した。銃弾は大動脈を貫いていた。飼い主のエレナ・コテンコさんは2018年にカムチャツカ地方から移住。2年後に…

日本の斧やアサヒグラフのコレクションを披露 サハリンのトレジャーハンター

サハリンのトレジャーハンターで修復家のアレクサンドルが、ユニークな日本の斧のコレクションを披露した。地元の歴史家でブロガーのアンドレイ・ショニン氏が博物館のようなアレクサンドルの自宅を訪ねた。日本時代に使われた食器や子供のおもちゃなど100年…