北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

ロシア人が書いた「日ソ混住時代」の物語 ≪北方領土★隣接地域通信➁≫

ロシア人の脚本家が、1947年にソ連占領下の北方領土・志発島で実際に起きた知られざる遭難事件をモチーフに、大陸から入植したソ連人と故郷を追われる日本人が織りなす人間ドラマを描いた物語「舟」が7月に出版される。それに先立ってプレス発表が根室市内で…

北方領土の知られざる交流を知って…日本人漁師が子ども救った実話を小説に

終戦後の北方領土・歯舞群島志発島で、日本人の漁師がロシアの子どもたちを救った実話を基にした小説「舟 北方領土で起きた日本人とロシア人の物語」(皓星社・東京)が10日、出版される。著者でロシア人脚本家のマイケル・ヤングさん(63)は「日露関係…

ロシア太平洋艦隊の艦船5隻が千島列島遠征隊を輸送するためカムチャツカを出港

ロシア太平洋艦隊の大型揚陸艦「オスリャビヤ」、水路測量船「GS-199」、「GS-44」、「アレクサンドル・ロゴツキー」、特殊船「KIL-168」など5隻が、「東の要塞 - クリル諸島」遠征でクリル諸島(北方四島を含む千島列島)の総合的な調査を行う研究者100人を現…

国後島 郷土博物館の館長を務めたスコヴァティツィーナさんが死去

国後島・古釜布にある南クリル郷土博物館の館長を務め、南クリル地区の名誉市民であるヴァレンティーナ・ミハイロフナ・スコヴァティツィーナさんが7月6日に亡くなった。78歳だった。スコヴァティツィーナさんは1946年8月17日に生まれた。サハリン教育大学を…

日ソ混住時代小説「舟」思い語る ロシア人作家「今こそ必要」

日ソ混住時代の北方領土歯舞群島・志発島で発生した実際の遭難事故を基にロシア人作家が書いた小説「舟北方領土で起きた日本人とロシア人の物語」の出版を前に、作家と翻訳者が北海道根室で作品への思いを語った。(釧路新聞2024/7/5) 著書はロシア人脚本家で…

衆院沖縄・北方問題特別委が8年ぶり道内視察 元島民らと意見交換 札幌

衆院沖縄・北方問題特別委員会の佐藤公治委員長ら10人が3日、札幌市内で北方領土の元島民らでつくる団体などと意見交換した。同特別委の道内入りは8年ぶりで、北方領土墓参の再開などについて議論した。(北海道新聞2024/7/4) 意見交換には千島歯舞諸島居住者…

北方四島の隣接地域到達のデジタル証明書発行 根室振興局

領土問題に関心をもってもらおうと北方領土と隣り合う地域を訪れたことを示すデジタル証明書の発行が根室地方で始まりました。証明書を発行する取り組みは根室振興局が7月から始めました。根室地方にある北方領土の啓発施設や道の駅などあわせて31か所に…

国後島にビジネスミッション ロシアの大手観光企業が7社が参加 7月3日—5日

ロシア極東・北極圏発展省と極東北極圏開発公社(FEDC)はサハリン州政府と共同で国後島へのビジネスミッションを実施する。同州政府によると、7月3日から7月5日まで、観光分野で活動するロシアの大手企業7社が参加する。(クロンウェル・ホテル&リゾート、…

択捉島のトラックは、海の中でも走る

択捉島のオホーツク海側にある観光名所ホワイト・ロックス(白い崖=ビラ海岸)付近の砂浜を走っていたトラックが満潮の海につかまってしまった。トラックの荷台に乗って人々は特に慌てたり、落胆することもなく、陽気に手を振っていた。動画は、択捉島の新聞「…

国後島メンデレーエフ空港で大規模な改修工事 滑走路スラブ2094枚張替えなど

国後島のメンデレーエフ空港ではサハリン州政府の支援を受けて昨年から大規模な改修工事が行われている。同空港には2000mの滑走路と2機が駐機できるエプロンがあるが、計画では2094枚のコンクリ―製スラブを交換する。また2025年までにレーダー複合施設(ARLC…

日ロの人間愛、実話基に小説「舟」 ロシア人脚本家「今こそ読んで」 終戦直後の北方領土舞台

「人間の素晴らしさを伝えたかった」とオンラインで語る著者のマイケル・ヤングさん。手前は翻訳した樫本さん 【根室】終戦直後の北方領土歯舞群島・志発島に敵同士だった日本人とロシア人が混住した時代の人間愛を描く小説の著者でロシア人脚本家のマイケル…

択捉島 住民を勧誘していた違法宗教団体の女性2人を起訴 

ロシア捜査委員会のサハリン州捜査局は、過激派組織の活動を行ったとして択捉島在住の2人の女性を起訴した。2人は裁判所が過激派として認定し、すでに解散した宗教団体のメンバー。解散後もクリリスク(紗那)の住民に対して、過激派の資料リストに含まれる宗…

助けてくれた日本の漁師はどこに…北方領土、知られざる日露の物語

戦後しばらくの間、日本人とソ連人が北方領土で混住した時代、歯舞群島・志発(しぼつ)島で海難事故が起き、箱舟で流されたソ連人少年少女を命がけで救助した日本人漁師がいた。その実話を中心に、混住時代の暮らしぶりを描いたノンフィクション「舟 北方領…

知られざる歴史後世に 日本人漁師 子ども救出 実話を基に 日ソ混住時代の小説「舟」来月出版

日ソ混住時代の北方領土歯舞群島・志発島での遭難事故などを描いた小説「舟 北方領土で起きた日本人とロシア人の物語」が7月に日本とアメリカで出版される。ロシア人の子供を助けた日本人漁師の実話を基に、混住時代の島での暮らしをロシア人島民の視点で描…

終戦後の北方四島、日ロの友情描く ロシア人脚本家が小説出版へ

ロシア人が、北方領土歯舞群島・志発島での終戦後の「日ロ混住」時代を描いた小説「舟 北方領土で起きた日本人とロシア人の物語」が、7月に皓星社(東京)から出版される。当時のロシア人島民の証言を基に、海に流されたロシア人の子どもたちを日本人が救っ…

北方領土、友愛の物語 露の脚本家、友人の遺志継ぐ 実話もとに書籍化「今こそ必要」 

混住時代 日本人漁師がソ連の少年少女救助 戦後しばらくの間、日本人とソ連人が北方領土で混住した時代、歯舞群島・志発(しぼつ)島で海難事故が起き、箱舟で流されたソ連人少年少女を命がけで救助した日本人漁師がいた。その実話を中心に、混住時代の暮ら…

ウクライナで負傷した色丹島出身の男性に「勇気」勲章授与

ウクライナでの特別軍事作戦に参加した色丹島のアルベルト・ヴァラチェフさんに「勇気」勲章が授与された。南クリル地区のゴミレフスキー市長は、戦闘任務中に示した勇気を称え、壁掛け時計を贈呈した。ヴァラチェフさんは戦闘で負傷したため現在は除隊し、…

択捉島—ウラジオストク便9月-10月に運航 片道5,640ルーブルで販売中

オーロラ航空は択捉島--ウラジオストク便を9月5日から10月25日まで運航する。の同社のスケジュールに含まれている。チケットは片道5,640ルーブルで販売中。ウラジオ発は水曜日と金曜日、択捉島発が木曜日と土曜日になる。(sakh.online 2024/6/28)

<四島ウオッチ>ネット通販、相次いで引き渡し拠点

衣類や家電製品など、多種多様な商品を購入し配送を受けられるインターネット通販サイトのロシア企業が、商品の引き渡し拠点を北方領土に相次いで開設している。 昨年秋から今年1月にかけて、大手の「オゾン」が国後島古釜布と色丹島穴澗に、5月には同じく大…

択捉―ウラジオ便、定期運航休止 9月再開予定も継続見通せず

昨年12月に就航した北方領土・択捉島―ロシア極東ウラジオストク間の定期航空便が、運航を休止している。北方四島とサハリン州以外を結ぶ初めての定期便として、関係者からは四島開発の促進に期待の声が出ていたが、需要の低迷で機体が他路線に振り返られ、夏…

北方領土隣接地域到達スポット デジタル証明書31カ所で発行

北方領土対策根室地域本部北方領土対策室(根室振興局)は、北海道根室管内1市4町の来訪者を対象にしたデジタル到達証明書を来月1日から発行する。管内に31カ所の発行スポットがあり、それぞれ添付される画像が異なるほか、5人の元島民による直筆市町名が表…

千島列島でオニキス超音速対艦ミサイルの模擬発射訓練

ロシア太平洋艦隊はカムチャッカ半島とクリル諸島(※北方四島を含む千島列島)の島々に配備されているバスティオン沿岸ミサイルシステムを使用し、敵上陸艦艇に向けてP-800オニキス超音速対艦ミサイルを発射する模擬訓練を行った。(タス通信2024/6/26) https:/…

北方領土で共生の時代 実話基に ロシア人が小説出版へ

戦後、旧ソビエトに占領された北方領土で日本人と旧ソビエトの人が共に暮らしていた時代を、実話を基に描いた小説がロシア人によって出版されることになりました。 今回、出版されるのはロシア人の脚本家でペンネーム、マイケル・ヤングさんが書いた「舟 北…

国後島 裁判で虚偽の証言をした男に罰金1万5,000ルーブル

国後島を管轄する南クリル地方裁判所は、法廷で故意に虚偽の証言をしたとして地元住民を有罪とした。2023年10月に地方裁判所が飲酒運転をした男に対する刑事訴訟を審理。判決には車両の強制没収が含まれていた。男は車の没収を免れたいと考え、車の前の所有…

千島列島付近でロシア太平洋艦隊の掃海艇が機雷原敷設訓練を実施

ロシア太平洋艦隊に所属する掃海艇がクリル諸島地域(千島列島)で機雷原敷設の訓練を行った。ロシア軍の東部軍管区が発表した。敵艦船の情報を取得した掃海艇が敵艦船の航路に模擬機雷を使用して防御機雷原を敷設した。この演習を終えた掃海艇は次の訓練ミッ…

択捉島に今夏、24室の新しいホテルがオープン アイヌ料理の提供も…

択捉島に導入されている免税特区の枠組みで、ウタリ社がホテル「カムイ・コタン・ビュー・ホテル」の建設を進めている。レストランとバーを備えた新しいホテルは24室あり、今夏最初の観光客を迎える予定。建設費1億3,000万ルーブルのうち、自己資金は約1億ル…

択捉島オホーツク海側のパルスナヤ湾 体長20mナガスクジラの死骸見つかる

択捉島のオホーツク海側にあるパルスナヤ湾(ビラ海岸の北東)で22日、ボートで観光客のグループに同行していた地元住民が巨大なクジラの死骸を発見した。発見したヴィタリー・クルツキフさんは「クジラが打ち上げられたのはつい最近です。3日前にボートでここ…

国内最大のオンラインストア「ワイルドベリーズ」が国後島・古釜布に初の集荷拠点を開設

ロシア国内最大のオンラインストア「ワイルドベリーズ」が国後島ユジノクリリスク(古釜布)に初の集荷拠点(ピックアップポイント)を開設した。集荷拠点が開設されてから1か月で、何千人もの買い手が利用している。商品の配達のために、同社は特別なルートを…

択捉島 移動式X線撮影施設が住民の検査に役立っている

移動式X線撮影施設が択捉島クリリスク(紗那)のクリル地区中央病院で稼働して2か月が経過した。6月には、レイドヴォ(別飛)を2度巡回し、42人がX線検査を受け、11人がマンモグラフィー検査を受診した。患者の中には、10年以上検査を受けていない人もいた。移動…

択捉島沖? 釣り人が60kgの巨大オヒョウを釣り上げた

沿海地方の釣り愛好家がクリル諸島沖(※おそらく択捉島沖)で巨大なオヒョウを捕獲した。テレグラムの「ヴェスティ・プリモリエ」によると、「怪物」の重量は60キログラムを超えていた。幸運に恵まれたのは釣りクラブ「サマルガ」の代表デニス・ハリゾフが率い…