北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

エトセトラ

北千島に流氷20数年ぶり? シュムシュ島とパラムシル島の間、第二クリル海峡

北千島のパラムシル島(幌筵島)とシュムシュ島(占守島)の間にある第二クリル海峡(幌筵海峡)に流氷が流れ込んだ。この海峡で最後に流氷が観測されたのは1990年代という。テレグラムチャンネル「北クリル諸島への旅:パラムシル、オネコタン、シュムシュ、アト…

FSBサハリン支局 戦時中の南樺太で活動した「協和会」に関する資料を機密解除

1938年から1945年にかけてサハリン南部で活動していた国家主義団体「協和会」のメンバーは、日本の警察の指示を受けて、地元住民の間でソ連や中国、米国、英国、その他の国のスパイの探索を行った。FSB(ロシア連邦保安庁)サハリン支局は、1938年から1945年に…

サハリンでは81%がプーチンに投票 全国平均は75% 大統領選挙世論調査3月2-3日実施

サハリン住民の82%が大統領選挙(3月15日から17日投票)の投票に行くと答え、81%の人々がプーチン大統領に投票すると回答した。政府系の全ロシア世論調査センター(VTsIOM)は3月2日と3日に18歳以上のロシア人160万人を対象に電話による世論調査を実施した。…

海苔の価格高騰により巻き寿司が平均12%値上がり

韓国の不作により、海苔の価格が年初から約25%値上がりした。これが、サハリンで巻き寿司の価格が高騰した理由の1つだ。とりわけ、日本料理のもう一つの重要な食材であるアボカドの価格も上昇している。多くの企業が巻き寿司の価格を平均12%値上げしたとい…

「天皇誕生日に行くことは、ナワリヌイ氏の葬儀に行くようなもの」

在ユジノサハリンスク日本国総領事館は3月6日に天皇誕生日を祝う行事(祝賀レセプション)を計画している。サハリンの住民を祝日に招待することは、対ロシア制裁やウクライナへの支援とどのように整合性がとれるのか。サハリンのジャーナリストで政治学者のイ…

オオカミではなく、ウルフドッグの可能性も? サハリン北部で発見された動物の死骸

オオカミではなく、ウルフドッグ?サハリン北部ノグリキ地区で観光客が発見したオオカミとみられる動物の死骸について、サハリンの森林狩猟局のレンジャーはオオカミではなくハイブリッドではないかと疑っている。「これがオオカミというには大きな疑問があ…

北極海航路の総貨物輸送量は4億トンに達する可能性がある ロシアVTB銀行試算

ロシアのVTB銀行は、北極海航路の貨物輸送量が10年以内に4億トンに達する可能性があると試算した。そのうち2億トンはロシア企業の貨物輸送だけで供給されるという。昨年の貨物輸送量は3,600万トンで、今年は8,000万トンに増加すると見込んでいる。VTB経営委…

サハリン北部でオオカミの死骸見つかる 本土から氷海を渡った?

サハリン北部ノグリキ地区のヴァル村近くで、サハリン本島にはいないはずのオオカミの死骸が発見された。死因を含め、どうやって島に到達したのかは不明だ。サハリン州林業狩猟局の専門家が死骸に関する情報を確認している。サハリン本島にはオオカミは生息…

カムチャツカ—北千島航路に新貨客船が就航 毎週1便、所用時間19時間

カムチャツカ地方のペトロパブロフスク・カムチャツキーと北千島パラムシル島セベロクリリスク間に3月1日、新しい貨客船「アナトリー・チェルネーエフ」が運航を開始した。この船はコマンダー諸島、北クリル、ペトロパブロフスク・カムチャツキー間の定期的…

北クリル・シュムシュ島の灯台守が一時行方不明 猛吹雪の中35km離れた隣の灯台へ向かった

ロシア非常事態省は1日、2日前から行方不明になっていた北クリルのシュムシュ島(占守島)の灯台守を発見し救助した。灯台守はシュムシュ島北端のクルバトフ灯台に勤務。発電機が故障したため35km離れた同島北西端にあるチブイニー灯台に歩いて向かった。クリ…

2023年サハリン州を訪れた観光客51.5万人 前年の1.7倍に急増

ロシア連邦国家統計庁(ロスタット)によると、2023年1月から12月までにサハリン州を訪れた観光客は約51万5,000人に上った。30万3,000人だった2022年の1.7倍に増えた。サハリン州政府のアルテム・ラザレフ観光大臣は「夏も冬も観光客が増加している。冬観光…

北クリル—カムチャツカ航路に新造船 3月から5月まで

北クリルのパラムシル島セベロクリリスクとカムチャツカ間で運航されている貨客船「ギパニス」が定期検査のため使用できない3月から5月までの間、国家統一企業株式会社「カムチャットトランスフロート」の新造船「アナトリー・チェルネーエフ」が代行するこ…

北クリル・パラムシル島 流氷の中でまどろむトド

2月のある晴れた日。一面流氷の中で、まどろむトド。北クリル・パラムシル島在住の写真家セルゲイ・ラコモフさんから届いたほっこり映像。(astv.ru 2024/2/25) https://vk.com/video-40123810_456243670 https://vk.com/video-40123810_456243669

サハリン・エナジー「サハリン2」のLNG 60%以上を日本に販売し続ける

「サハリン2」プロジェクトを運営するサハリン・エナジーは現在も液化天然ガス(LNG)の約60%を日本に販売している。同社は長期契約に基づく主なLNG積荷を日本に供給しており、それは総供給量の約60%を占めている。さらに、サハリン・エナジーは韓国へ…

「ソ連時代の赤いネクタイを復活させよう」制服業界の会長が教育大臣に提案

ソ連時代の赤いネクタイを復活させよう--児童用品製造業者協会のミハイル・ベトロフ会長は、ロシア人が赤いネクタイと学校制服に戻る可能性を検討するよう、ロシア政府のセルゲイ・クラフツォフ教育大臣に提案した。ベトロフ会長は、近年、学制服着用の伝統…

樺太時代に日本が建造したアニワ灯台(中知床岬灯台)を復元 国防省がサハリン州に所有権移管 今年11月中旬までに工事完了

サハリン南部にあるアニワ灯台(中知床岬灯台)の外観が今年11月中旬までに復元されることになった。灯台を管理しているロシア国防省が今春にも、サハリン州政府に所有権を譲渡することになり、修復作業が開始される。サハリン州のリマレンコ知事の要請を受け…

北海道に核廃棄物貯蔵施設「ロシア国内で大きな注目を集めざるを得ない」

日本の共同通信によると、日本最北の島である北海道南西部の寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村が、核廃棄物貯蔵施設の建設候補地として検討されている。2011 年 3 月の福島第一原子力発電所の事故の影響は記憶に新しい。地球上で地震が起こりやすい…

【今日は何の日】1946 年 2 月 15 日 北方四島とサハリンで日本円が廃止された

北方四島とサハリン南部では、1946 年 2 月 1 日から同 15 日までの間に日本円が廃止され、ルーブルへの切り替えが行われた。ソ連のルーブルが唯一の支払い手段となった。この期間中、住民や民間企業の経営者はソビエトのお金と引き換えに、手元にあるすべて…

根室で流氷初日 2023年より10日早く

根室市と市観光協会は7日、根室沖の流氷を今季初めて観測し、「流氷初日」を迎えたと発表した。平年よりも4日早く、昨年より10日早い観測となった。(北海道新聞デジタル2024/2/7) この日は午前9時ごろ、担当者らが市役所展望室から双眼鏡を使ってオホー…

ロシア語通訳・佐藤史郎さんの講演会

ビザなし交流、自由訪問、北方墓参の通訳として、通算150回以上も北方四島を訪問しているロシア語通訳・翻訳者の佐藤史郎さんが2月14日、根室市総合文化会館で「ロシア人は日本人の何をなぜわからないのか?」と題して講演します。佐藤さんはモスクワ・プー…

ロシア漁業庁が日本側に「シャチ救出の支援提供を提案」 

ロシア連邦漁業庁(Rosrybolovstvo)は日本の農水省に、羅臼沖で流氷に閉じ込められたシャチの救出に支援を提供する用意があるという提案を送った。ウェブサイトで報じられた。メッセージには「北海道羅臼沖で困難な状況が発生しているという日本メディアの報…

「ロシアが日本と協力してシャチの救出活動を」サハリンの環境保護団体

北海道と国後島の間の根室海峡でシャチの群れが流氷に閉じ込められた 2月6日朝、日本の北海道とロシアの国後島を隔てる根室海峡で、羅臼の住民らが流氷に閉じ込められたシャチを目撃し、撮影した。胸が張り裂けるような映像が日本のメディアから流れた。地元…

流氷で航行不能のロシアのタンカー  ロシア側砕氷船が救助

北海道から24kmのオホーツク海で流氷に閉じ込められたロシアのタンカー「オストロフ サハリン(サハリン島)」は1月31日、ロシア側の救助船に曳航され、流氷帯を脱出した。タンカーはナホトカに向かった。当初、タンカーから通報を受けた日本の海上保安庁は砕…

タンカー「サハリン島」がオホーツク海の流氷に閉じ込められる

ロシア船籍のタンカー「オストロフ・サハリン(サハリン島)」が北海道から約24kmのオホーツク海で流氷に閉じ込められた。日本の共同通信が報じた。通報を受けた日本の海上保安庁はタンカーを救助するため砕氷船を派遣した。しかし、夜になるまでタンカーを解…

北海道でまた日本とアメリカの大規模な軍事演習が始まった

日米共同軍事演習「ノース・ウィンド」が北海道で始まった。北海道新聞によると、札幌市近郊にある東千歳駐屯地で訓練開始式が行われた。「ノース・ウィンド」は9年ぶり、31回目となる。今回の演習には日本の陸上自衛隊から第11旅団の第28普通科連隊(函館市…

サハリンとの交流支援に取り組む 三谷将さん

ロシアのサハリン州との交流支援を個人事業として行う元稚内市サハリン事務所長。「民間交流の受け皿となり、サハリンの人たちから受けた恩を返したい」と語る。事業名は宗谷海峡を指すフランス語「ル・デトロワ」。文化やビジネスの交流を活発化させ、官民…

小学2年生の少女の夢をかなえたプーチン大統領「新年の願いの木」キャンペーン

3月の大統領選挙に向けて、子供の夢を利用したキャンペーン。それにしてもロシアの権力者は、こういうのが好きだ。以下は、citysakh.ruの記事--「1月9日、プーチン大統領はユジノサハリンスクに住む小学2年生のクリスティーナ・シンちゃんに電話し、新年を祝…

サハリンの石油を積んだタンカー 米国の新たな制裁を受けて外洋を漂流

外国アナリストの報告によると、サハリンで産出されるソコル原油を含むロシア産原油の供給を巡るインドとロシアとの協定は前向きな結論が出ず、原油を積んだタンカーは新たな着岸地を探すことを余儀なくされている。ブルームバーグは先月、ロシア産原油1,100…

日本の風邪薬「パブロン」麻薬密輸で3件の刑事訴訟開始 サハリン税関摘発

サハリン税関は麻薬および向精神薬を密輸しようとした貨物船の船員に対する3件の刑事訴訟を開始した。いずれの事件でも男らは禁止薬物を含む日本の医薬品「パブロン」を持ち込もうとした。すでに1件の刑事事件で判決が下されており、船員に10万ルーブルの罰…

樺太残留者の姿伝えたい 写真家新田樹さん9年かけ撮影 写真集携え再訪

東京都在住の写真家新田樹さん(56)が、終戦後に樺太(サハリン)に残留した朝鮮半島出身者や日本人配偶者らの写真集を手に、ロシア・サハリン州を11月下旬から訪れている。ロシアのウクライナ侵攻前に9年かけて撮影し、昨年出版した作品で、写した人…