北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

エトセトラ

北千島に観光ルートや戦争野外博物館整備 観光・地域史遠征隊が調査

サハリン州観光省が主導した初の観光・地域史遠征隊「vKurse」が、北クリル(北千島)での任務を完了した。この遠征の結果、パラムシル島とシュムシュ島の観光ルートマップの認証と作成が行われる。また、必要なインフラの整備にも注意が払われる。遠征隊には…

小樽からコルサコフに入港した漁船 日本製の自動車部品を密輸

サハリン税関が小樽(日本)からコルサコフ港に到着した漁船を検査したところ、申告されていない自動車部品が入った箱を発見した。その中には高価な自動車のランプやメーター、ダッシュボードの部品、フォグランプ、ブレーキシリンダー、ABSシステムの部品な…

ロシア軍の契約軍人、一時金70万ルーブルから99万5,000ルーブルに増額

ロシア軍の契約軍人の一時金がこれまでの70万ルーブルから99万5,000ルーブルに増額されたことで、ユジノサハリンスク市長室によると、サハリンのでは契約軍人に惹かれる人が増えているという。市長室は、契約締結後、軍人は一時金を受け取ると指摘した。その…

サハリン州知事選に6人が名乗り 投票は9月6日-8日の3日間

9月6日-8日に投票が行われるサハリン州知事選挙に17日、新たに3人が立候補に必要な書類を提出し、現時点で立候補者は6人となった。この日、立候補を表明したのは「ロシア共産党」のパベル・アシフミン氏、政党「新しい人々」のロマン・ヴェデネエフ氏、「公…

ロシア太平洋艦隊 千島列島マトゥア島(松輪島)の3次元地図を作成

クリル諸島(千島列島)中部のマトゥア島(松輪島)のデジタル立体地図の作成が始まった。ロシア国防省の発表によると、地図の作成にはロシア地理学会、太平洋艦隊水路測量部、「海の人々」財団が参加している。調査隊は、太平洋艦隊の水路測量船「アレクサンド…

留萌沖で樺太からの引揚船を攻撃したソ連潜水艦「L-19」の捜索始まる ロシア国防省支援

終戦後の1945年8月22日、樺太からの避難民の引き揚げ船三隻が留萌沖で潜水艦の攻撃を受けて沈没、大破。死者・行方不明者推定1,708人が犠牲となった「三船遭難事件」で、攻撃に参加したとみられているソ連海軍の潜水艦L-19の捜索活動がロシア国防省などが支…

サハリン北緯50度付近で日本兵5人の遺体発見

サハリンの北緯50度線に近いスミルヌイフ地区でソ連軍兵士2人と日本軍兵士5人の遺体が発掘された。日本との戦争で亡くなったソ連兵の遺骨収集を行っている「極東戦線-2024」捜索隊が見つけた。遺体とともに、兵士の私物、衣服の残存部分、その他の歴史的遺物…

日本軍との戦闘で亡くなったソ連兵の遺体発見 サハリン北緯50度線付近で

1945年8月の日本軍の戦闘で亡くなったソ連兵の遺骨収集を行っている捜索遠征隊「極東戦線-- 2024」のメンバーがサハリン・スミルヌイフ地区ポベディノ村(北緯50度線付近)近くでソ連兵の遺体を発見した。1945年 8 月、日本の古屯(コトン)村への攻撃中に戦死し…

ロシア地理学会 宗谷海峡で沈没した米潜水艦を追悼 海底に記念銘板設置 

ロシア地理学会(RGS)の遠征隊は、1943年に日本軍の攻撃によりラペルーズ海峡(宗谷海峡)で沈没したアメリカ海軍の潜水艦ワフーを追悼して、沈没地点の海底に記念銘板を設置した。ロシア海軍の歴史の記憶し保存することを目的としたロシア地理学会と海の人々…

ロシアと日本の核兵器廃棄支援協力協定が失効

ロシア外務省は日本との核兵器廃棄支援協力協定の終了を正式に発表した。この協定は1993年に両国政府によって署名された。ロシア外務省は、岸田政権が反ロシア政策を推進しており、ロシアの国家安全保障に関連する問題で日本との協力を継続することが不可能…

北千島・シュムシュ島(占守島)に野外軍事博物館 州政府がマスタープラン

サハリン州政府は北クリル地区(北千島)開発のマスタープランを公表した。クリル諸島北部では漁業、交通、観光の分野に重点を置きながら、シュムシュ島に軍事愛国的な野外博物館を創設することも盛り込まれている。(サハリン・メディア2023/5/22)

アニワ灯台(旧中知床岬灯台)が復元工事のため20日から地立ち入り禁止

世界で最も美しく、そして最もアクセスが難しい灯台のひとつと言われるサハリン南部のアニワ灯台(※樺太時代に日本が建てた中知床岬灯台)が20日から立ち入り禁止となる。まもなく改修工事が始まり、11月中旬までに復元される予定。改修工事では、歴史的建造物…

ロシア農相ドミトリー・パトルシェフ 副首相候補者へ

ロシア下院は6年間農業大臣を務めたドミトリー・パトルシェフを新政権の副首相候補者とすることを支持した。ドミトリー・パトルシェフは、食料安全保障ドクトリンのインデクスがほぼ達成されていると指摘、昨年2024年の農業、漁業分野の成功について述…

日本が権益を維持している「サハリン2」のLNG供給 中国向け急増

日本が権益を維持している「サハリン2」から中国へ液化天然ガス(LNG)の供給が急増している。4月には44万トンを記録し、3月に比べて3.4倍、年間ベースでは39%増加し、過去最高となった。これに対して日本への4月のLNG供給量は、2023年3月比44%減、同4月比17%…

「プーチン大統領のチームの一員であることを誇りに思う」サハリン州知事

「プーチン大統領のチームの一員であることを誇りに思う」--クレムリン宮殿で行われた大統領就任式に出席したサハリン州のリマレンコ知事は語った。「サハリン州は大統領選挙でプーチン氏に記録的な支援を提供した。クリル諸島(北方四島を含む千島列島)では…

ロシア大統領就任式、日本出席せず 北方領土交渉の再開見えず

日本政府は7日にモスクワで開かれたロシアのプーチン大統領就任式への関係者出席を見送った。ロシアによるウクライナ侵攻など現下の情勢を踏まえた対応。日ロ関係の悪化が改めて浮き彫りとなり、北方領土問題を含む平和条約締結交渉の再開は見通せない状況…

チャシ跡整備しPR 根室市歴史と自然の資料館 猪熊樹人さん

アイヌ民族の遺跡「チャシ跡」を研究。チャシは見張りや砦、祭祀の場などとして築かれ、根室市では海岸の崖の上など32カ所にある。猪熊樹人さん(47)は「この場所から見える景色を昔の人たちも見ていた」と思いをはせる。同市歴史と自然の資料館学芸員として…

北千島のパラムシル島沿岸で沈没船14隻の撤去計画 サハリン州政府

北クリル地区(北千島)のパラムシル島では、国家プロジェクト「大掃除」の一環として、2024年中に14隻の沈没船が引き揚げられる。請負業者によると、厳しい気象条件と漂砂のため最も困難な作業になるという。この作業によって1万8,700平方メートルの海域で金…

反政権ロシア人に在留許可 日本政府、弾圧考慮か

ロシアのプーチン政権を批判し、ウクライナ侵攻開始前に日本に事実上亡命して難民認定を求めているロシア人男性に対し、法務大臣の裁量で例外的に滞在を認める「在留特別許可」が3月中旬に出たことが25日、分かった。男性本人や関係者が明らかにした。難民認…

旧ソ連映画の上映会を主催する 守屋愛さん

ロシアのウクライナ侵攻を受け、日ロ関係が悪化する中、旧ソ連映画の上映会を東京で続けている。「ロシアは隣国。どんな時代でも相手を知る窓口は必要です」 東西冷戦時代、あまり情報が入ってこない旧ソ連に関心を持った。ロシア語専攻の大学に合格したが、…

ロシア人観光客が日本に戻る 今年3月1万6,000人、昨年比210%増加

3月に日本を訪れたロシア人観光客の数は1万6,000人に達した。これは、コロナ前の2019年の同時期と比べてもわずか8%少ないだけで、昨年3月と比較すると210%増加しているとタス通信は報じている。日本は3月に308万1,000人の外国人観光客を迎え、2019年に比べ…

ロシア漁業庁長官 プーチンに2023年の漁業分野の結果等を報告

ロシア漁業庁長官シェスタコフは、今般、大統領プーチンに対し、昨年2023年の漁業分野の結果、経済的インデクス、投資目的漁獲割当義務付けプロジェクトの実行状況等を報告した。昨年のロシアの水棲生物資源漁獲量は530万トンに達し過去最高を記録し…

根室「チャシ跡」来訪が過去最多 23年度6千人 アイヌ民族遺跡

オホーツク海を望む崖の上にあるノツカマフ2号チャシ跡 根室市内に残るアイヌ民族の遺跡「チャシ跡」の推定来訪者数が2023年度は前年度比22%増の6062人(速報値)と過去最多になった。アイヌ民族の文化や北海道の歴史に関心がある個人客の増加が背景にある…

和田屯田記念館を改修へ 根室市教委 25年度着工

根室市教委は15日の予算審査特別委で、建築から140年ほどが経過し老朽化する和田屯田記念館(西和田)について「屋根のふき替えや内外壁など全体にわたって改修する」と明らかにした。2024年度に実施設計を行い、25年度に着工する方針。(北海道新聞デジタル2…

「クリル諸島(千島列島)は信頼できる保護のもとにある」パラムシル島で敵の上陸を阻止する訓練実施

北クリル(北千島)のパラムシル島で、ロシア太平洋艦隊のバスティオン沿岸ミサイルシ部隊が、敵艦艇の上陸を阻止する想定で電子的にミサイル発射する訓練を実施した。訓練では、島内での発射装置のカモフラージュと秘密裏の移動に特に注意が払われた。(Pacific…

トド、トド、トド…サハリン州ネベリスク

サハリン西海岸のネベリスク--主な魅力の 1 つは、防波堤に寝そべるトドの群れ。彼らが何週間も何もせずに過ごす間、科学者たちはせっせとその数を数えている。専門家によると、4月のトドの個体数は定期的に2,000頭を超えるという。(citysakh.ru 2024/4/5) h…

日本人が建てたサハリン南部のアニワ灯台(中知床岬灯台)、修復に向けて専門家調査

サハリン南部のアニワ灯台(中知床岬灯台、1939年建設。設計者は旧逓信省の三浦忍技手)の修復に向けて、設計エンジニア、コンクリート構造研究の専門家、生態学者、歴史家、郷土史家が現地調査を行った。リマレンコ知事は、同施設をロシア国防省からサハリン…

サハリン—ハルビン線が週2往復に増便 オーロラ航空

4月26日から、ユジノサハリンスク(サハリン)--ハルビン(中国黒竜江省)線が週2便に増便される。オーロラ航空によると、ユジノサハリンスク発は火曜日と金曜日、ハルビンからの折り返しは火曜日と土曜日になる。片道料金は 12,400 ルーブルから。機材はDHC-8型…

北クリル・セベロクリリスクの滑走路建設 工事が遅れ業者に罰金340万ルーブル

北クリル(北千島)のパラムシル島セベロクリリスクに昨年10月、待望の滑走路が供用開始されたが、サハリン運輸検察当局は滑走路の工事か契約に明示された期日から大幅に遅れたとして、請負業者に罰金340万ルーブルを科した。工事を請け負ったのはノボランド社…

居座る流氷、過去最長 根室半島北側 観光客「見られて感動」、漁業者「漁に相当影響」

根室半島北側のオホーツク海に流氷がびっしりと居座っている。根室市によると、海面の8割以上が流氷で覆われた状態が21日から続いて28日で8日間連続となり、市などが独自に観測を始めた2011年以降で最長を記録した。市内の納沙布岬周辺にも押し寄せる流氷に…