北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

北方領土遺産

サハリン—北方四島定期船をクルーズ船として活用する州政府の企画に地元から疑問の声

4月~5月にサハリン—北方四島の定期航路に就航する「ネベルスキー提督」号と「パベル・レオ―ノフ」号をクルーズ船と位置づけ、観光客も乗船させるサハリン州政府観光省の企画に、地元住民は首をかしげている。エコツーリズムのスペシャリスト、オクサナ・リ…

「クナシリ・マスタング」12頭が古釜布の舗装道路を駆け抜けた

「クナシリ・マスタングが疾走した!!」--テレグラムチャンネル「南クリル諸島の観光とエスカーション」にビデオを投稿した作者はコメントした。国後島ユジノクリリスク(古釜布)市内で13日、12頭の馬が舗装道路を駆け抜けた。馬たちは車に怯えることもなく、…

北方四島に残存か 調査模索 <根室 トーチカは語る>下 

(北海道新聞2021/4/3) 北方領土・国後島の砂浜で、ビザなし渡航で訪れた参加者が遠くを指さす。その足元に、コンクリート製の箱状の建造物が見えた。 「これ、トーチカでは?」。根室の自然や歴史を調べる市民グルーブ、北方地域研究会の髙橋隆一さん(59)=根…

根室市 陸揚庫の保存・活用に向け6月に専門家会議設置

12日の根室市議会定例月議会で石垣雅敏市長は、終戦まで北方領土・国後島と根室を結んだ電話用の海底ケーブルの中継施設「陸揚庫」の有効活用に向け「6月をめどに専門家会議を立ち上げる」と述べた。(北海道新聞根室版2021/3/13) 石垣市長は四島との自由往来…

北方領土の歴史学ぶ 羅臼で公開講座 遺跡調査の報告も

羅臼町教委と北海道博物館は、北方四島の歴史や文化について学ぶ公開講座を町内で開いた。千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)関係者など町内の10人が参加し、北方四島に関する資料や現地で行われている調査などについて理解を深めた。(北海道新聞2021/3/1) 2…

元島民 釧路新聞「余塵」から

『元島民』(釧路新聞2021/2/22「余塵」より) 2月は8月とともに「北方領土返還運動全国強調月間」とされている。2月7日の「北方領土の日」を中心に全国の県民会議などを通じてさまざまな運動が行われたはずだ。 四島交流センター「ニ・ホ・ロ」が発行している…

多楽島元島民、東狐貢(90歳)さん逝く 祭壇に汗と涙とコンブの香りがしみ込んだ「どんざ」

また一人、元島民が亡くなった。東狐貢さん(90歳)。歯舞群島の多楽島出身である。 東狐さんといえば、あの決意表明の記憶が今も鮮やかに残っている。2019年12月1日、東京で行われた北方領土返還要求中央アピール行進。日比谷野外音楽堂のステージに東狐さん…

ロシア人による囲碁対局を写した最古の写真 1946年ソ連占領下の択捉島・留別で撮影された

1月22日付のサハリン・クリル通信電子版に、第41回世界囲碁選手権が6月にウラジオストクで開催されるという記事が出ていた。ロシア人による囲碁の対局を記録した最初の写真は、1946年、ソ連占領下の北方四島・択捉島で撮影されたものだった。ロシア囲碁連盟…

これは天晴れ!! 北方四島百科地図 根室高校の地理研究部が30~40年前に作成

1980~90年代、北海道立根室高校の地理研究部が元島民に聞き取り調査をして、住まいや学校、役場などの所在を大きな紙に描きました(縮尺5,000分の1)。人々の暮らしや豊かな自然が伝わってきます。(NHK戦争証言アーカイブス「北の戦い」より)

「千島通史の研究」--先史時代から終戦までの変遷追う

2021年1月4日の北海道新聞夕刊です。「千島通史の研究」を刊行した川上淳・札幌大学教授の寄稿が掲載されています。

千島列島の先史―戦後、詳細に 20年がかりで札大・川上淳教授が「千島通史の研究」出版

北海道出版企画センターの野澤さんから「千島通史の研究」が届きました。札幌大学の川上淳教授が前職の根室市博物館開設準備室(現・根室市歴史と自然の資料館)の学芸員時代から20年の歳月をかけて完成させた711ページに及ぶ労作、大著です。 北海道新聞電…

つま先まで暖かい、猪谷さんの靴下を履く

今朝は冷え込んだ。根室の最低気温はマイナス7.9度だった。ここ数年、足先や指先がやけに冷えるので、朝起きると、靴下を重ね履きするのだが、今朝は毛糸の靴下1枚だけで、つま先までぬくもっている。 なるほど、これが猪谷さんの靴下か、と感心する。 今年5…

兄弟船、幻の国後 北方領土への望郷描く別の歌詞、40年経て注目

北の荒々しい海で漁に生きる兄弟の姿を勇壮にうたった演歌「兄弟船」。発売から40年近くたっても根強い人気を持つこの曲には、実は別の歌詞があった。長い時を経て今、そんな秘話が注目を集めつつある。知られざる歌詞に秘められた思いとは。(朝日新聞2020…

元島民に聴かせたい、もうひとつの「兄弟船」

鳥羽一郎の「兄弟船」には、人々に歌われることがなかった、もうひとつの「兄弟船」がある。 はるか国後 船から見える 今日も兄貴と 網を引く 男の夢を かけてる海に 誰がつくった 国境線を 島におやじもヨー 帰りたいだろな 作詞したのは札幌市在住の木村ま…

230年前の氷上、滑った男とは 北海道根室市 

(はじまりを歩く)スケート(朝日新聞2020/12/12) 凍りつくような海の上を風が吹きすさぶ。厳冬期には零下10度にまでなる北海道東部の根室市。 台地状の地形が広がり、雪は少ない。これからの季節の人気スポーツといえばスケートだろう。夜間照明付きで1…

歌われなかった、もうひとつの「兄弟船」 『 はるか国後…島におやじもヨー 帰りたいだろうな』 

鳥羽一郎のデビュー曲にして代表曲でもある「兄弟船」には、歌われなかった、もうひとつの「兄弟船」があります。漁師の兄弟が、帰りたくても帰れない北方領土・国後島へのおやじの思いを綴った歌詞です。北海道新聞のコラム「朝の食卓」に「兄弟船」の秘話…

ナゾの文字は「㔫四」-「ひだり(左)よん」

ナゾの文字はどうやら「㔫四」のようです。何のことはない「㔫」は「左」の異体字でした。ある人がお年寄りに見せたら、あっさり「ひだりよん」と読んだとのこと。船の板子の板の並び順を間違わないように昔の大工さんは符合を記したそうですが、「㔫四」は…

択捉島・散布山(1,582m)--1955年撮影

1955年の択捉島・散布山(1,582m)。ソビエトの写真家セミョン・フリードランドがカラーで撮影した。(写真はREGON65COMより)

入り口扉に刻まれたナゾの文字 根室-国後島間の海底ケーブル陸揚庫

この文字はどんな意味があるのだろう。上の方は「四」にも見えるが、下の方は意味不明だ。天地が逆さまなのだろうか、とひっくり返してみるが、わからない。根室市にある旧逓信省の「千島電信回線陸揚庫」--。1900年に根室市ハッタリと国後島のケラムイ崎の…

登録有形文化財指定への作業が進む 根室--国後島をつないだ海底ケーブルの陸揚庫

国の登録有形文化財への指定に向けて作業が進められている根室市の「千島電信回線陸揚庫」--。小春日和の11月12日、久しぶりに写真を撮りに行ってきた。根室海峡を挟んで、国後島の泊山、羅臼山、はるか海上に爺爺岳の三山が雪をかぶった雄姿を見せてくれた…

1955年-赤いハマナス咲く択捉島

1955年にソビエトの写真家セミョン・フリードランドがカラーで撮影した択捉島。場所の説明はないが、ハマナスの花が咲く砂地をカップルが散策している。遠くの家の近くには馬車が見える。(写真はREGON65COMより)

根室の千島電信回線陸揚庫から望む「国後三山」

根室市西浜町のハッタリにある千島電信回線陸揚庫から望む「国後三山」(撮影日2020年11月12日) 爺爺岳(1772m) 羅臼山(882m) 泊山(535m) 戦前、根室と国後島(ケラムイ崎)は延長約38kmの海底電信線で結ばれていた。

1955年に撮影された択捉島・紗那のサケマスふ化場

1955年に撮影された択捉島・紗那のサケマスふ化場。ソビエトの写真家セミョン・フリードランド撮影。(写真はREGON65COMより) 北方領土遺産「四島の遺産たち」…④択捉島のサケ・マスふ化場

1955年 択捉島 ラディッシュの収穫

ソビエトの写真家セミョン・フリードランドが1955年に撮影した択捉島のカラー写真。楽しく収穫しているのはラディッシュ(ハツカダイコン)のようです。写真はREGON65COMより。

占領から10年 カラーで撮られた択捉島・紗那の町並み

ソ連時代の写真家セミョン・フリードランドがカラーで撮影した1955年の択捉島クリリスク(紗那)の町並み。占領から10年。紗那郵便局も、向かいの水産会事務所も、右奥の紗那国民学校も戦前の姿をとどめている。しかし、よく見ると、日本の建物の屋根や壁は、…

羅漢さんの観音像、見つかる --- 択捉島

「イトゥルプ(択捉島)で観音像見つかる」というサハリンからのニュースに目がくぎづけになった。今年7月のことだ。石造りの観音像は瀬石温泉近くの道路脇に埋もれていた。正面を写した写真からは、いつ誰が建てたのか分からなかった。 数日後、島に住むロシ…

根室色丹会 開拓の功労者・小林八十吉翁の功績を伝える冊子を作成

北方四島の色丹島出身者で組織する根室色丹会(木根繁会長)が、明治、大正、昭和と3つの時代をまたいで、島の開発・発展に尽力した先達小林八十吉翁の功績を後世に伝えようと小冊子を作成した。以下、「色丹開拓の偉大な恩人 小林八十吉伝」の一部を紹介する…

決死の搬出 報われる日は--国後島の登記簿1万筆

北海道新聞<風街だより> (2020/10/25電子版) 釧路地方法務局根室支局の会議室に1枚の遺影がかかっている。穏やかな表情を浮かべ、丸めがねの奥から実直そうな目がのぞく。説明書きにこうある。 <国後島からの決死の登記簿搬出について「私の心は安らかで…

無名時代の原節子出演 幻の北方領土映画「生命の冠」

朝日新聞北海道版に「原節子と北海道」という記事が掲載されていました。幻の北方領土映画として「生命(いのち)の冠」が取り上げられています。1936年(昭和11年)に国後島でロケを敢行し、同年6月に公開された内田吐夢監督の映画「生命の冠」は、戦前の国後島…

択捉島で発見された観音像 流感で死んだ島民の冥福を祈って建立した三十三観音像の1つか? 建立したのは高橋暁道さん(元護国寺住職=別海)

今年7月、択捉島の留別で見つかった観音像について、新たな情報が寄せられた。観音像の願主は、戦前留別にあった曹洞宗・法蔵寺住職の故高橋暁道さんで、大正から昭和にかけて悪性の流感で村人が多数死んだことから、犠牲者の冥福を祈って建立した三十三観音…