北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

北方領土遺産

「千島への道は根室からであった」…村田吾一

❐北方領土遺産…『根室波止場の石畳』 「千島への道は根室からであった」--。村田吾一さんが根室波止場の思い出を書き残しています。村田さんは、昭和3年から16年まで国後島の古釜布、植内、乳呑路の各学校で教鞭をとり、戦後は羅臼村の公選初代村長を務めた…

足裏の思い出 根室波止場の石畳

今日3月25日の北海道新聞「朝の食卓」に元島民の思い出の中に残る、根室波止場の石畳の話を書きました。弁天島に向かって、かまぼこ型に突き出た石畳の波止場は、人生の様々な事情を抱えた人々が交差した北方四島への玄関口でした。 足裏の思い出 択捉島出身…

千島電信回線陸揚庫が国指定文化財への登録に向けて調査

❐北方領土遺産 今日(3月20日付)の北海道新聞根室版に千島電信回線陸揚庫の記事が掲載されていました。国が指定する有形文化財への登録に向けた現地調査が予定されています。 (参考) 北方領土遺産「千島電信回線陸揚庫」…① https://moto-tomin2sei.hatenablog…

北方四島統治の命令文書を発見 終戦直後に旧ソ連が作成 日本人の任用・転居つぶさに

❐北方領土遺産 北海道新聞2020/3/8 旧ソ連が1945年(昭和20年)8月から9月にかけて北方領土を占領した後、自国の法律に沿って実効支配を進めるために現地当局が作成した命令文書が、ロシア・サハリン州の国立歴史文書館で見つかった。当時、国後島に…

蘂取、はるかなり

今日の北海道新聞朝刊「朝の食卓」に択捉島蘂取村出身の山本昭平さんの話を書きました。何度か体験談をお聞きしていますが、毎回、きまってウルウルする場面があります。飼っていた犬たちが海に飛び込み、飼い主たちが乗った引揚船を追ってくるシーンです。…

シュムシュ島 日本軍の地対空砲をネットで販売

❐北クリルの話題 サハリン・インフォ2020/1/31 北クリルのシュムシュ島(占守島)に残っている旧日本軍の対空砲がインターネットのサイトで売られている。売り手は商品を「タイプ78.75 mm」と説明している。彼らがシュムシュ島の戦いの証である戦争遺産を盗み…

『国後島・植古丹~母のふるさとを訪ねて』

令和元年度自由訪問実績報告用に書いた原稿です。 『国後島・植古丹~母のふるさとを訪ねて』 2019年(令和元年)度の第3回自由訪問に妻と共に参加し、母のふるさと国後島の植沖地区をはじめラシコマンベツ、植内を訪ねました。自由訪問としては2011年9月以来8…

国後島、一場の夢

本日の北海道新聞「朝の食卓」です。祖父と母が国後島を脱出した時の話を書きました。 私は祖父の顔を知りません。母は根室からの迎え船に家財を積み込んだ時には、祖父の肖像画が積まれていたのを記憶していますが、嵐にあって船が遭難し、家財とともに海の…

サハリン・ノボセロヴォ(追手)に100年前の日本人の家が残っている

❐サハリンの話題 サハリン・インフォ2019/11月 サハリンの西海岸に位置するノボセロヴォ(追手)に日本人が100年ほど前に建てた住宅や井戸が今も残っている。地元のロシア人は、何年も人が住んでいない家は、そう長くはもたないだろうと語る。学校跡にはコンク…

千島列島占領75年を記念 5ルーブル硬貨を発行 ロシア中央銀行

❐北方四島の話題 サハリン・インフォ2019/12/11 1945年のソ連軍によるクリル諸島上陸作戦から75年になる2020年、ロシア中央銀行は5ルーブル記念硬貨を発行する。コインはニッケル製で200万個発行する。ロシア中央銀行は「第二極東軍によるクリル上陸作戦は19…

サハリン 住民が所持していた17世紀の日本の貨幣を没収 州の博物館が収蔵へ

❐サハリンの話題 astv.ru 2019/11/29ほか ロシア文化省の決定により、サハリン税関はサハリン住民が所持していた申告されていない日本の17世紀の貨幣4枚を州の博物館に引き渡した。裁判所は没収の決定を下していた。貨幣は文化財としての調査を経て登録され…

択捉島・紗那川河口 暴風の後に戦前、日本人が使った皿の破片が大量に見つかる

❐北方四島の話題 サハリン・クリル通信2019/11/26 暴風が去った後、択捉島クリリスク(紗那)を流れるクリルカ川(紗那川)の河口で、戦前に日本人が使っていたとみられる陶器の皿の破片が大量に見つかっている。発見したアルテム・パシュギンさんによると、この…

ソ連軍上陸直後の四島の状況を伝える唯一の資料「千島及離島ソ連軍進駐状況綴」出版

❐北方領土遺産 「千島及離島ソ連軍進駐状況綴」 平成27年に根室振興局が北方領土遺産発掘継承事業の中で、初めて一般に公開した北海道の公文書「千島及離島ソ連軍進駐状況綴」が、東京のゆまに書房から「北海道立文書館所蔵資料『戦後千島関係資料 全4巻』」…

草に埋もれた墓 忘れられた人々

❐北方領土遺産 北海道新聞夕刊(釧路・根室版)のコラム「夕べの止まり木」に時々原稿を書いています。江戸時代末期、北辺警備で択捉島に派遣され、その地で亡くなった藩士たちの墓について書きました。 参考 https://moto-tomin2sei.hatenablog.com/entry/201…

「根室国後島海底ケーブル陸揚庫」 朝日新聞わがまち遺産の記事より

❐北方領土遺産「千島電信回線陸揚庫」 朝日新聞2019/11/17 朝日新聞の北海道版に「千島電信回線陸揚庫」の記事が掲載されています。 北方領土遺産「千島電信回線陸揚庫」…① 北方領土遺産『千島電信回線陸揚庫』…②人跡未踏の難工事6人が犠牲に 北方領土遺産『…

サハリン・トマリ地区 日本時代の神社跡に通じる上り坂に階段を整備

❐サハリンの話題 サハリン・メディア2019/10/30 サハリンのトマリ地区(泊居)に残る日本統治時代の神社遺跡に通じる道に、長さ30mの手すりが付いた階段が設置された。サハリン州政府と地元自治体は戦前、日本人が建造した神社跡を文化遺産として保存するとと…

国後島の南端ゴロブニノを歩く 今も残る仏教寺院の鐘楼跡

❐北方四島の話題 サハリン・インフォ2019/10/24 ●…国後島の南端ゴロブニノはユジノクリリスク(古釜布)から54kmにある人口約150人の村である。1946年まで、この村は「泊(とまり」と呼ばれていた。ソ連と日本の戦争の後、ソ連の支配下に入り、1947年10月15日の…

択捉島・紗那 博物館が戦前の日本建築として残っている紗那国民学校に移転か

❐北方四島の話題 サハリン・インフォ2019/8/27 ●ロシア国防省や地理学会による「極東の要塞--クリル諸島」調査団が第二次大戦中に使用されたドイツ製の燃料用ドラム缶を択捉島の博物館に寄贈した、というニュースの中に気になる記述がありました。紗那にある…

北クリルのパラムシル島に野外歴史博物館 日本軍の対空砲など展示

❐北クリルの話題 サハリン・クリル通信2019/8/26 北クリルのパラムシル(幌筵島)で、第二次大戦中に日本軍が使用していた対空砲や戦車を展示する野外歴史博物館の整備が始まった。クリル諸島の歴史家レオニード・コテンコ氏は「パラムシルの歴史博物館のため…

択捉島・内岡で大規模な発掘調査 10~11世紀の住居跡などを発見

❐北方四島の話題 astv.ru 2019/8/23 択捉島のキトブイ(内岡)で大規模な遺跡発掘調査が行われ、考古学者たちが10~11世紀の住居跡や土器などを発見した。考古学者のパベル・パシェンツェフ氏は「住居跡の遺跡は良い状態で保存されていた」と語っている。

国後島で戦前の「水準点」の石柱見つかる

❐北方四島の話題 サハリン・クリル通信2019/8/22 国後島のオホーツク海側に注ぐチューリン川の河口付近で、日本の漢字が書かれた石の標柱が見つかった。日本の遺産に詳しいサハリンの歴史家イーゴリ・サマリン氏は「日本の水準点または水準石と呼ばれるもの…

択捉島で発見された日本軍の大砲をヘリで搬送

❐北方四島の話題 https://www.gazeta.ru/science/2019/08/20_a_12589375.shtml 択捉島で見つかった第二次大戦中の日本軍のものとみられる大砲のニュース映像です。

択捉島 第二次大戦中の日本軍の地下壕や大砲、木造船を発見

❐北方四島の話題 サハリン・クリル通信2019/8/20他 ロシア国防省や地理学会などが組織した「極東の砦--クリル諸島」調査隊は択捉島で第二次大戦中の地下壕のネットワークを発見したと発表した。また、カサトカ湾(単冠湾)の調査では、1930~1940年代に日本が…

択捉島 ロシアの調査隊が第二次大戦中の日本軍の大砲発見

❐北方四島の話題 https://tvzvezda.ru/news/vstrane_i_mire/content/20198181931-6W94R.html ズヴェズダ(ロシア国防省TV) 2019/8/18 ロシア国防省やロシア地理学会などで組織する「極東の要塞--クリル諸島」調査隊が択捉島で第二次大戦中のものと見られる大…

南クリル行政府が国後島・古釜布墓地の整備事業に着手

❐北方四島の話題 サハリン・インフォ2019/8/12 南クリル行政府は国後島ユジノクリリスク(古釜布)にある墓地の整備に乗り出す。墓地はソ連時代に開設されたもので、森に囲まれているため、台風による倒木で墓地に被害が出ることもあるという。また、墓地内は…

「極東の要塞--クリル諸島」調査隊が択捉島で第二次大戦中の武器、弾薬を発見

❐北方四島の話題 タス通信2019/8/6 ロシア軍東部軍管区は、ロシア軍や地理学会などが組織する調査隊「極東の要塞--クリル諸島」が、択捉島で第二次大戦中の武器や装備、弾薬を発見した、と記者団に語った。調査隊は択捉島のクイビシェフコエ湖(※オホーツク海…

択捉島 ロシアの漁業会社社長が江戸時代の日本人の墓を発見

❐北方四島の話題 サハリン・クリル通信2019/7/26 択捉島在住のセルゲイ・スタリョフ氏が択捉島・振別で日本人の古い墓を発見した。ビザなし渡航で日本から到着した訪問団にそれらの墓を見せて、単なる石ではないことを知った。テレグラム・チャンネル「ポラ…

色丹島チボイで見つかった墓石 建立したのは聖三者教会の信徒

自由訪問で色丹島を訪れていた団員の方々がチボイで見つけた墓石--。「関谷」さんについては分かっていませんが、裏側に彫られている、墓を建てた「木村辰之助」さんについては、釧路正教会の「昭和五年度 釧路管轄諸教会信徒人名録」に「斜古丹村字チボイ …

国後島・チクニ 戦前に架けられたチクニ川木橋の橋脚の一部が残っていました

❐北方領土遺産 国後島チクニ川木橋の橋脚 国後島自由訪問(2019.6.21-24)--。6輪駆動のトラックバスで古釜布から北へ。チタルベウスを過ぎてチクニと植内の間に、チクニ川がとうとうと流れていました。戦前、この川には木橋が架かっていましたが、今も河口に…

国後島自由訪問 遠浅の古釜布海岸 貝を拾う人、沈船、そしてソ連軍上陸の記憶

❐国後島自由訪問(2019.6.21-24) 高台から望む古釜布湾--。遠浅の砂浜が続く海岸にはまだ沈船が放置されていた。貝でも拾っているのだろうか、のどかで、どこか懐かしい風景だが、1945年9月1日午前8時40分、ソ連軍がこの浜に上陸した。まさに、この場所。今も…