北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

北方領土ノート

北方領土が舞台の映画「ジョバンニの島」 脚本の桜井さんと主人公モデルの得能さん、根室で再会

【根室】旧ソ連軍の侵攻で北方領土・色丹島を追われる少年らの姿を描いたアニメ映画「ジョバンニの島」(2014年公開)で脚本を担当した桜井大樹(たいき)=本名・圭記(よしき)=さん(46)=東京都在住=が今月、根室市を訪れ、少年のモデルになった同市…

80年経っても忘れない 北方領土の記憶、富山で語り続ける元島民ら

約80年前の終戦後、北方領土の島から富山県内に引き揚げた人は、約1400人と北海道に次いで多い。元島民や後継者は返還を求めつつ、交流などで現地を訪れてきたが、日ロ関係が悪化し行き来は中断。先が見通せないなか、「領土問題を知ってほしい」と島の記憶…

北方領土や知床連山一望 根室市役所新庁舎で内覧会 

【根室】5月7日に開庁する根室市役所新庁舎で20日、市民向け内覧会が開かれた。震度7の地震でも倒壊しない耐震性を備えるほか、北方領土・国後島や知床連山を海越しに望む市民交流サロンが特徴で、訪れた人たちが景観を楽しんだ。(北海道新聞2024/4/21) 新庁…

新支部長に稗貫さん選任 千島連盟十勝支部、帯広で総会

北方領土の元島民らでつくる千島歯舞諸島居住者連盟十勝支部の2024年度通常総会が20日、帯広市のとかちプラザで開かれた。新たな支部長に稗貫秀次さん(64)=帯広=を選任した。25人が出席。語り部活動や領土返還を求める署名運動、北方領土の基礎知識を伝え…

「ブルーだろうが、何色であろうが、いかなる報告書も、この現実を変えることはできない」 ロシア外務省が「外交青書」批判

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、クリル諸島南部(※北方四島)の「不法占拠」に関する日本外務省の報告書(※外交青書)についてコメントし、「これらの島々に対するロシアの主権は否定できないだけでなく、原則としていかなる議論の対象にもならない。…

<四島ウオッチ>子供増加 相次ぐ新規開校

ロシアが実効支配する北方領土で、学校と幼稚園の新規開校が相次いでいる。 国後島南部の泊に5日、幼稚園・学校の一体型施設が開校した。北方四島を事実上管轄するサハリン州政府によると、隣接する集落ドゥボボエを含めて計100人の子供たちが通うという。(…

ロシア政府、北方四島周辺の外国船航行停止を27日まで延長 日本政府は抗議

ロシア政府が、実効支配する北方四島周辺の海域でロシア船籍以外の船舶の航行を認めない措置を27日まで延長すると日本政府に通知していたことが17日分かった。当初の通知は11~17日までとしていた。日本外務省は同日、「北方領土は日本固有の領土。わが国の…

標津町 北方領土元島民のインタビューをDVDに

北方領土の元島民の思いを幅広い世代に知ってもらおうと標津町は元島民のインタビューなどを収録したDVDを制作しました。標津町が制作したのは平均年齢が88.5歳と高齢化が進む北方領土の元島民の「生の声」を収録したDVDです。DVDは3種類用意され…

北方墓参再開を要求 千島連盟根室支部が総会

【根室】千島歯舞諸島居住者連盟根室支部(会員485人)は、2024年度総会を根室市内の千島会館で開いた。北方領土元島民や後継者ら70人が出席し、本年度の事業として、北方領土墓参の早期再開に向けたロシアとの交渉を国や関係機関に求めていくことなどを決め…

ウクライナ支援 対ロ制裁継続を明記  2024年版外交青書  外務省公表

外務省は16日、2024年版外交青書を公表した。ロシアの侵攻が続くウクライナへの支援を続ける方針を堅持し、対ロ制裁を続けると明記。また「ウクライナ侵略と東アジアにおける力による一方的な現状変更の試みは地理的に隔絶された別個の事象ではない」と中国…

北方領土テーマ 書道展初開催へ 千島連盟中標津支部

【中標津】千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)中標津支部(舘下雅志支部長、115人)は2024年度通常総会を中標津経済センターで開いた。約30人が出席し、町内の小学生を対象にした北方領土書道展の初開催を盛り込んだ事業計画などを決めた。(北海道新聞根室…

単独の洋上慰霊 2年ぶり実施へ 千島連盟羅臼支部

【羅臼】千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)の羅臼支部(鈴木日出男支部長、会員104人)は13日、2024年度通常総会を羅臼国後展望塔で開いた。本年度事業計画で、同支部単独の洋上慰霊を行うことなどを承認した。(北海道新聞根室版2024/4/16) 千島連盟副理事…

元島民へ聞き取り 標津町制作の映像上映 千島連盟支部が総会

【標津】千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)標津支部(福沢英雄支部長、96人)の総会が13日、町文化ホールで開かれ、2024年度の事業計画案などを承認した。冒頭で、元島民へのインタビューを収録した町制作の映像が上映された。(北海道新聞根室版2024/4/16)…

Project Hula(プロジェクト・フラ)—南樺太と北方四島を含む千島列島侵攻に使用された米国艦船

日本との戦争における米ソ極秘協力「プロジェクト・フラ」により米海軍からソ連海軍に移管された艦船(149隻)は、1945年8月--9月のソ連軍による樺太南部と千島列島、そして北方四島への侵攻・占領に使用された。 ◉1945年8月16日 樺太・塔路上陸 ソ連艦隊29隻…

ロシア 北方領土周辺海域の航行停止措置を発令 日本政府は抗議

ロシアが今月11日から17日にかけて、北方領土周辺の海域でロシア船籍を除く船舶の航行を認めない措置を発令したことがわかりました。日本政府は、北方領土は日本固有の領土であり受け入れられないとして、ロシア側に抗議しました。(NHK 2024/4/13) 国際法上…

米海軍からソ連海軍に移管された艦船数 145隻から149隻に訂正 日本との戦争における米ソ極秘協力「プロジェクト・フラ」で

「付録1945 年 5 月から 9 月までの間にプロジェクト・フラの下でソ連に移管された米海軍戦闘艦」リスト(Project Hula: Secret Soviet-American Cooperation in the War Against Japan) 日本と戦争における米ソ極秘協力「プロジェクト・フラ」で、米海軍から…

米ソ極秘協力「プロジェクト・フラ」に関する政府の認識と見解を問う質問主意書

「アメリカとソ連の極秘作戦『プロジェクト・フラ』について、政府の認識と見解を伺う」質問主意書(齊藤健一郎参議院議員提出)が令和6年2月13日に参議院議長に提出され、同年2月22日に岸田文雄内閣総理大臣名で「ソビエト連邦による北方四島占領に関する質問…

全国の議員ら北方領土学ぶ 根室で「龍馬プロジェクト」研修会

【根室】全国の若手首長や地方議員らでつくる政策集団「龍馬プロジェクト」の全国会北海道ブロック研修会が、根室市で初めて開かれた。北方領土について元島民2世ら4人が報告し、全国から集まった議員ら9人が耳を傾けた。(北海道新聞根室版2024/4/12) 8、9日…

四島ウオッチ 遠征調査 主権誇示の思惑

ロシア地理学会と国防省遠征センターが、「東の要塞・クリール諸島(北方領土と千島列島)と銘打って、地形や火山、動植物の生態系などの調査を続けている。今期も3月に同行する研究者らを募集し、6月の開始に向けて準備が進む。(北海道新聞2024/4/12)

根室色丹会新会長に飯作さん、志発会は清水さん

北方領土の色丹島出身者やその後継者でつくる根室色丹会(会員64人)は、根室市内の千島会館で本年度の総会を開き、木根繁会長(87)が退任し、後任に飯作鶴幸副会長(81)が就任した。歯舞群島志発島の元島民らでつくる志発会(会員67人)は、千島会館で本年度の総…

「元島民の願いに応える」根室振興局長・所氏が着任会見

今月着任した所健一郎根室振興局長(55)が10日、同振興局で記者会見し、北方領土問題について「根室地域は一日も早い故郷の返還を願う元島民の方が多く生活している。果たすべき役割をしっかりと担っていきたい」と述べた。(北海道新聞根室版2024/4/11) 十…

小型サケ・マス 水揚げ少なく 根室・厚岸の漁業者 出漁早く「今後に期待」

歯舞漁港に水揚げされたトキシラズ=7日午後4時20分ごろ 道東沖など日本200カイリ内で始まった小型サケ・マス流し網漁で7日、まとまった水揚げが根室市や厚岸町であった。数量は5隻で数百キロと少なく、漁業者らは「これからに期待したい」と本番はまだとの見…

外交史料館展示室が移転 東京 8日リニューアルオープン

幕末以降の日本の貴重な外交文書を展示する外務省外交史料館の展示室が、東京都港区の高層ビル内に移転リニューアルし、8日にオープンする。北方領土関係では、平和条約締結後に歯舞群島、色丹島を日本に引き渡すことを明記した1956年の日ソ共同宣言の文書の…

歯舞群島・多楽島出身の福沢さん 標津の絵はがきを制作

北海道写真協会の会友で同協会中標津支部長を務める標津町在住の福沢英雄さん(83)が、町内の四季折々の景色などを撮影した絵はがきを制作した。基幹産業の酪農、漁業の様子など、標津をよく知る町民ならではの視点で切り取った。全8種類(各300枚)を町内…

サケ・マス流し網漁 1週間早く解禁 根室・歯舞漁港などから出漁

【根室、厚岸】道東沖など日本200カイリ内のサケ・マス流し網漁が3日午前0時に解禁され、根室市歯舞漁港などから小型船(14トン未満)が次々と出漁した。海水温の上昇などから今年は出漁を1週間前倒しし、これまでで最も早いスタートとなった。(北海道新聞20…

北方領土元島民2世1万6361人、平均年齢60.6歳、3世1万2727人で38.1歳

【根室】北方領土元島民の人数が3月末現在、前年同期比161人減の5135人となり、1945年(昭和20年)の終戦時に四島に住んでいた1万7291人の29.7%と初めて3割を下回った。平均年齢は同1歳上がり88.5歳と高齢化が進んでいる。千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟…

北方領土の元島民 先月末で5,135人 終戦時の3割下回る

北方領土の元島民の人数は、先月末の時点で5,135人と、終戦時に住んでいた人数の3割を下回りました。領土問題が進展しない中で一段と減少が進む状況に、元島民は厳しさを痛感しています。北方領土の元島民などでつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」によります…

四島返還運動PR 根室市新庁舎に垂れ幕

【根室】5月7日に開庁する根室市役所新庁舎の外壁に、北方領土返還運動をPRする垂れ幕が登場した。垂れ幕は長さ8.7メートル、幅1メートル。2本あり、このうち1本は「北方領土返還要求運動『原点の地』根室市」と訴える内容で北方領土のイメージキャラクター…

チェルネンコへの手紙 (北海道新聞「朝の食卓」2024/3/27)

小さく折りたたまれた白い便箋が、根室市の実家から持ってきた仏壇の引き出しの奥に入っていました。 広げてみると、父方の祖父の字。祖父は明治28年(1895年)、滋賀県生まれです。 子どもの頃に母を亡くし、大阪の商店ででっち奉公をしたそうです。習字のお…

滋賀の中学生 北方領土に思い 作文コン入賞者ら、根室訪問し学習

北方領土をテーマにした滋賀県の「第37回『私たちと北方領土』作文コンクール」(北方領土返還要求運動滋賀県民会議主催)で入賞、入選した同県の中学生18人と引率の5人が根室市役所を訪れ、北方領土問題を学んだ。(北海道新聞根室版2024/3/27) 根室訪問は19…