北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

北方領土ノート

故郷追われる悲哀伝える「クナシリ」続編、根室で撮影 監督「元島民、自分に重なる」

フランス在住でベラルーシ出身の映画監督ウラジーミル・コズロフ氏(66)が、北方領土・国後島のドキュメンタリー映画「クナシリ」の続編「NEMURO」の撮影を根室管内で始めた。主な撮影対象の北方領土元島民の人生と、独裁政権によりベラルーシに帰…

「安倍氏が2島軸に転換」 道新政経懇 本紙記者が領土交渉を解説

道新苫小牧政経文化懇話会(代表幹事・貴志雅之北海道新聞苫小牧支社長)の例会が21日、苫小牧市のグランドホテルニュー王子で開かれ、北海道新聞でロシア関係の報道に携わってきた東京報道センターの渡辺玲男部次長=元モスクワ駐在=が「安倍元首相の対…

安全操業9月中にも出漁へ 日本外務省、ロシア側へ送金手続き

ロシア外務省が北方四島周辺水域での日本漁船の安全操業に関する協定の履行を停止した問題で、日本外務省は22日、ロシア側が協定履行の条件としていたサハリン州との協力事業に関する援助金約1億5千万円の支払い手続きを始めた。これによりロシア側の協…

臨検急増、安心して漁を コンブ漁師・鳥潟好さん(74)=根室市=<四島よ私たちの願い 日ロ交渉停止>6

「今年も沖に出られた」。根室の漁師、鳥潟好さん(74)は、納沙布岬から3・7キロ先の漁場へ猛スピードで進む220隻の漁船団の中で、喜びをかみしめていた。例年より3週間遅れでスタートした北方領土・歯舞群島貝殻島周辺のサオマエコンブ漁の初日、…

100歳の元国後島民土田さん逝く 帰れぬ故郷、俳句に残し 思いは孫へと受け継がれ

国後島乳呑路(ちのみのち)出身の土田一雄さん(100)=釧路市=が20日、老衰のため自宅で亡くなった。大正から令和の4時代を経験し、北方領土の暮らしを知る生き証人として、近年は四島を題材にした俳句を新聞に数多く投稿。作品からは望郷の念や家…

北方領土返還へ北海道庁と連携 富山県民会議、小玉副知事と確認

北方領土返還要求運動富山県民会議(会長・渡辺守人県議会議長)の設立40周年を記念した北海道訪問団は7日、北海道庁の小玉俊宏副知事と面会した。ロシア政府が北方領土への「ビザなし交流」や「自由訪問」を巡る日本政府との合意を一方的に破棄するなど…

大阪で北方領土返還訴え 元島民2世がキャラバン

北方領土の元島民や後継者らでつくる千島歯舞諸島居住者連盟(本部・札幌)の後継者キャラバンが16日、大阪市内の大阪府庁を訪れ、返還運動に協力を求めた。同連盟羅臼支部の城戸千尋さん(50)、十勝支部の佐藤一郎さん(57)、函館支部の山本由美さ…

エビの味、忘れられない 歯舞群島勇留島出身の石橋ツルさん(86)=根室市=<四島よ私たちの願い 日ロ交渉停止>6

「エビが揚がったよ」。歯舞群島勇留島出身の石橋ツルさん(86)=根室市=は、大漁のホッカイシマエビをかごいっぱいに入れて帰宅する両親の声を覚えている。きょうだいと一緒に殻をむいて出荷の手伝いを終えると、真っ赤なエビが食卓に。しょうゆをかけ…

洋上慰霊 目の前の故郷「もう一度」 羅臼沖で元島民ら32人合掌

「帰りたい。もう一度でいいから」―。北方領土関係者らが17日、羅臼町沖で行った洋上慰霊。ロシア軍によるウクライナ侵攻で日ロ関係が悪化する中、元島民たちは国後島に向かって手を合わせ、望郷の念をいっそう募らせた。(北海道新聞釧路根室版2022/9/18) …

「早くまた古里へ」 羅臼町と千島連盟支部、独自の洋上慰霊

根室管内羅臼町と千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)羅臼支部は17日、北方領土の元島民らによる洋上慰霊を行った。「早くまた古里の土を踏んで慰霊したい」―。参加者は島に渡れない無念さをかみしめながら日ロ中間ライン内側の船上から手を合わせた。(北…

国後島周辺ホッケ漁、出漁見送り 16日解禁、日ロ間の調整難航

北方四島周辺水域での日本漁船による安全操業のうち、16日解禁の国後島周辺のホッケ刺し網漁について、同日の出漁が見送られる方向であることが分かった。ロシアによるウクライナ侵攻で、出漁に必要な日ロ間の調整手続きに時間がかかっているため。交渉の…

知床事故の3遺体 サハリンから巡視船で小樽に 北方領土問題が影 場所の調整難航

オホーツク管内斜里町の知床半島沖で小型観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没した事故で、第1管区海上保安本部(小樽)は9日、ロシア側から男女3遺体を引き取った函館海保の巡視船「つがる」が10日朝に小樽港に入港する予定だと発表した。到着後、…

立ち入り拒否 故郷遠く 国後島瀬石出身の元漁師・飯塚幹雄さん(84)=羅臼町=<四島よ私たちの願い 日ロ交渉停止>4

羅臼町の飯塚幹雄さん(84)が生まれ育ったのは、国後島東岸、300人が暮らしたという瀬石地区だ。故郷への思いを問うとこんな答えが返ってきた。「墓参もビザなし交流にも参加したことがない。瀬石に立ち寄れるなら、行きたいけれどね」(北海道新聞根室…

松輪島で初の沿岸ミサイルシステム「バスティオン」発射訓練 超音速対艦巡航ミサイル「オーニクス」が敵艦に命中

ロシアの軍事演習「ボストーク2022」(8月31日-9月7日)の一環として6日、クリル諸島中部のマトゥア島(松輪島)で沿岸ミサイルシステム「バスティオン」から、初めて超音速対艦巡航ミサイル「オーニクス」の発射訓練を実施、成功した。ロシア国防省によるとミサ…

今日は何の日「9月8日」サンフランシスコ平和条約調印  ソ連を含む3カ国は署名しなかった

1951年のこの日、9月8日--。サンフランシスコ平和条約が調印された。この条約では「日本が1905年9月5日のポーツマス講和条約のもとで主権を獲得したクリル諸島(千島列島)とサハリン島南部に対するすべての権利、権原、請求権」を放棄したことを述べている。…

北方領土・貝殻島コンブ漁 ロシア国境警備隊による検査急増

ロシアと日本の関係悪化が北海道東部沖合での漁業に影響を及ぼしている。日本の北海道新聞は「ロシア国境警備隊による検査(※臨検)が急激に増えた」と報じた。特にシグナリヌイ島(貝殻島)周辺でのコンブ漁での検査が急増。北海道水産会によると、昨年6月~8月…

「洋上慰霊」今年も 羅臼で9月17日

千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)羅臼支部と根室管内羅臼町は、北方領土の元島民らによる独自の「洋上慰霊」を9月17日に行うことを決めた。同支部と町の洋上慰霊は、新型コロナウイルス感染拡大による北方四島ビザなし渡航の中止を受けて初企画した昨…

故郷失う子、増やさないで 国後島泊村出身・松崎紀子さん(81)=標津町<四島よ私たちの願い 日ロ交渉停止>2 

1945年(昭和20年)、ソ連軍が国後島に上陸した9月1日からほどないある日、泊村にあった松崎紀子さん(81)=標津町薫別=の家の庭に、1人のソ連兵が馬で入って来た。「肩に鉄砲を下げていた。母は急いでトイレに隠れました」…(北海道新聞根室版2…

北方四島安全操業 サハリン援助金支払いへ 漁業者権益を優先 解禁日の出漁は不透明

ロシア外務省が北方四島周辺水域での日本漁船の安全操業に関する協定の履行を停止した問題で、日本政府がロシア側が求めるサハリン州との協力事業に関する援助金約1億5千万円を支払う方向で調整していることが30日分かった。ロシアがウクライナ侵攻を続…

せめて墓参を、こぼれた涙 歯舞群島志発島出身の元建具職人・木村芳勝さん(87)=根室市<四島よ私たちの願い 日ロ交渉停止>1

霧の向こうに北方領土の島影が見えると、歯舞群島志発島出身の木村芳勝さん(87)=根室市=の目から涙がこぼれた。「島が懐かしい。島に帰りたい」。故郷を旧ソ連に奪われ77年目の夏。4日の洋上慰霊でのことだった。ロシアのウクライナ侵攻で故郷の島…

旧ソ連の北方四島侵攻77年 記憶たどる元島民たち「戦争の犠牲者はいつも市民」

第2次世界大戦末期の旧ソ連軍による北方四島への侵攻開始から28日で77年。継承国ロシアのウクライナ侵攻を受け、日ロ関係はかつてなく悪化し、北方領土交渉も四島へのビザなし渡航も再開の見通しが立たなくなった。「戦争の犠牲になるのは、いつの時代…

北方領土返還要求運動強調月間 ウクライナ侵攻も影響し領土交渉は停滞 鈴木知事も返還を訴え

「北方領土を返せー!返せ!」北方領土問題を含む日ロ平和条約交渉が進まない中、札幌で鈴木知事や元島民らが北方領土の返還を訴えました。旧ソ連が北方領土の占拠をはじめた8月は「返還要求運動強調月間」と定められていて、26日正午からおよそ100人…

昆布で富山とのつながり実感 北方領土中学生視察団が羅臼訪問

北方領土について学ぶ富山県内の中学生視察団は25日、昆布漁が盛んな北海道羅臼(らうす)町を訪れ、富山県と北海道の食文化のつながりを実感した。「サケの聖地」と言われる標津(しべつ)町の標津サーモン科学館や、国後(くなしり)島に近い野付半島も…

ウクライナ侵攻半年、日ロ交流自主規制 文学展お蔵入り、店頭から民芸品撤去

ロシアのウクライナ侵攻開始から24日で半年がたつ中、日ロ交流の一大拠点となってきた道内でロシアとの交わりが途絶えつつある。世論の対ロ感情の悪化が背景にあり、札幌大教授らが春に企画したロシア文学のパネル展は今も開催のめどが立っていない。自治…

サンマ漁本番、根室花咲港から大型船20隻出漁 日ロ関係悪化で安全面に懸念

100トン以上の大型船によるサンマの棒受け網漁が20日解禁され、拠点の一つ北海道根室市の港からは約20隻が出発した。本格的な漁の始まりに漁師から期待の声が上がったが、近年は不漁が続く上、ウクライナ侵攻による日ロ関係の悪化に伴って安全面の懸念も高ま…

北方領土返還、諦めない 「古里を伝え続ける」択捉島出身・山本忠平さん(87歳)

北方領土最大の島、択捉島出身の山本忠平さん(87)=神戸市中央区=は77年前、旧ソ連軍の占領下での暮らしを余儀なくされ、追い出されるように日本へ強制送還された。13年前から「語り部」となり、戦前からの島での暮らしを伝えている。ロシアによるウクラ…

四島墓参、再開見えず ウクライナ侵攻継続、政府は交渉に慎重姿勢

北方領土墓参の再開が見えない。ロシアのウクライナ侵攻を受け、日本政府は4月に北方四島とのビザなし渡航事業の「当面見送り」を発表。元島民は人道目的の墓参の早期再開を強く望むが、ロシアが侵攻を続ける中、交渉の見通しは立たない。元島民は北方四島…

「択捉島水産会」、再び光を 新理事の安木函大准教授 戦禍の今「歴史伝えたい」

戦前、北方領土択捉島の漁業者でつくられた「択捉島水産会」に光を当てようと動き始めた人がいる。今年、同会の理事に就任した函館大の安木新一郎准教授(45)。水産基地として発展した函館との歴史的なつながりを市民に広め、終戦後の旧ソ連による侵攻、…

『洋上慰霊』

千島連盟羅臼支部の鈴木日出男支部長が釧路新聞(2022/8/12付)のコラム「諸感雑感」で、先日終了した「洋上慰霊」について書いています。

「墓参に代わるものではない」洋上慰霊終了で知事 「ビザなし」再開要求へ

根室港発着の北方四島洋上慰霊は10日、全10回の日程を終えた。鈴木直道知事はこれに先立ち、9日の記者会見で洋上慰霊について「墓参に代わるものではない」と述べ、当面見送りとなったビザなし渡航の再開を政府に求める考えを示した。洋上慰霊に対する…