北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

北方領土ノート

衆院沖縄・北方問題特別委が8年ぶり道内視察 元島民らと意見交換 札幌

衆院沖縄・北方問題特別委員会の佐藤公治委員長ら10人が3日、札幌市内で北方領土の元島民らでつくる団体などと意見交換した。同特別委の道内入りは8年ぶりで、北方領土墓参の再開などについて議論した。(北海道新聞2024/7/4) 意見交換には千島歯舞諸島居住者…

北方四島の隣接地域到達のデジタル証明書発行 根室振興局

領土問題に関心をもってもらおうと北方領土と隣り合う地域を訪れたことを示すデジタル証明書の発行が根室地方で始まりました。証明書を発行する取り組みは根室振興局が7月から始めました。根室地方にある北方領土の啓発施設や道の駅などあわせて31か所に…

北方領土隣接地域到達スポット デジタル証明書31カ所で発行

北方領土対策根室地域本部北方領土対策室(根室振興局)は、北海道根室管内1市4町の来訪者を対象にしたデジタル到達証明書を来月1日から発行する。管内に31カ所の発行スポットがあり、それぞれ添付される画像が異なるほか、5人の元島民による直筆市町名が表…

北方領土で共生の時代 実話基に ロシア人が小説出版へ

戦後、旧ソビエトに占領された北方領土で日本人と旧ソビエトの人が共に暮らしていた時代を、実話を基に描いた小説がロシア人によって出版されることになりました。 今回、出版されるのはロシア人の脚本家でペンネーム、マイケル・ヤングさんが書いた「舟 北…

北方墓参、安全操業働きかけ 日本とロシアの外務省局長が会談 ウクライナ侵攻後は初

日本とロシアの外務省の局長がモスクワで会談し、日本側は長期化するウクライナ侵攻の即時停止を求めたほか、プーチン大統領の訪問などを通じて北朝鮮と軍事協力を進めていることに懸念を伝えました。ロシアによるウクライナ侵攻後、日本の外務省の局長がモ…

北方四島「洋上慰霊」、知床岬沖からも 国後北部望む新コース 1回増やし計7回

道は17日、北方領土の元島民らが北方四島付近の海上で船上から先祖を慰霊する「洋上慰霊」を8月20日から9月21日にかけて計7回実施すると発表した。昨年より1回増やし、元島民らの要望を受けて知床岬沖から国後島北部を望む新たなコースを設ける。(北海道新聞…

北方領土・歯舞群島の貝殻島灯台、明かり消える…海保が注意呼びかけ

根室海上保安部は17日、北方領土・歯舞群島の貝殻島灯台の明かりが消えているのを、パトロール中の巡視船が確認したと発表した。原因は不明だという。同保安部では、付近を航行する船舶などに注意を呼びかけている。灯台は北海道根室市の納沙布岬から約3…

アキノタンポポモドキ、野付半島と根室で確認 外来種、北方領土で繁殖 北海道本島で初

釧路市の民間研究機関「北方環境研究所」研究員の深津恵太さん(46)らのグループが、野付半島(標津町、別海町)と根室市で外来種の多年草「アキノタンポポモドキ」を北海道本島で初確認したと報告した。同種は北方領土で繁殖しており、深津さんらは在来種…

北方領土返還へ啓発活動に力 帯広で北方同盟支部総会

北方領土復帰期成同盟十勝地方支部(支部長・川田章博帯広商工会議所会頭)の通常総会が13日、帯広市内で行われた。北方領土返還実現に向け、パネル展などの啓発活動を行う本年度事業計画を承認した。37人が出席。本年度事業として啓発パネル展や自治体の行…

貝殻島サオマエコンブ漁開始 根室で水揚げ「記憶にないほど最悪」

全然ない―。北方領土・貝殻島周辺のコンブ漁が始まった15日、根室市内の漁港に戻った漁業者からは嘆きの声が漏れた。道東の前浜で行われるサオマエコンブ漁は今季、生育不良で操業を断念する漁協が多いだけに貝殻島産は貴重な存在。漁業者は今後に望みをつな…

親友イワンと親指の傷 択捉島出身・三上洋一さん(87)=相模原市<四島よ私たちの願い 日ロ交渉停止>52

「故郷の留別(るべつ)を忘れられないのは、ちょっとした理由があるんです」 択捉島留別村で10歳まで暮らした三上洋一さん(87)=相模原市=。そう言うと左手の親指の付け根辺りの傷を見せてくれた。 1945年8月の旧ソ連軍の占領後に始まった留別でのロシア…

領土運動応援歌「若者に届け」 高知県民会議作成、根室で披露 お返しに海底ケーブルのマイク

【根室】北方領土返還要求運動高知県民会議が、若い世代に向けた返還要求運動のテーマソングを作った。県民会議の2人が根室市役所を訪問し、この曲を披露。活動を知った市民からはかつて北方領土と根室を結んだ通信用海底ケーブルを使ったスタンドマイクが贈…

北方領土返還運動の発信力強化へ地域振興策を要望 根室管内1市4町の協議会、北方相に

根室管内1市4町でつくる北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会(会長・石垣雅敏根室市長)は11日、北方領土返還運動の発信力強化に向け、啓発施設の整備を含む地域振興の「グランドデザイン」策定を自見英子沖縄北方担当相に要望した。(北海道新聞…

エスコンフィールドHOKKAIDOで北海道庁が「北方領土」啓発活動

エスコンフィールドHOKKAIDOの1F FIELD LEVELの地域PRブースで6月13日、北海道庁北方領土対策課が北方領土について啓発活動を行う。北方領土イメージキャラクター「エリカちゃん」も登場。(ファイターズ・ニュース2024/6/10)

歯舞漁協運航 最東端クルーズ客最多 23年度250人 野鳥観察の外国人に定着

根室市内の歯舞漁協が運営する遊覧船「本土最東端パノラマ・クルーズ」の2023年度の乗客数は前年度比11人増の250人となり、過去最多だった。コンブ漁の指導船を漁期以外に活用する取り組みで、乗客の3分の1は主に野鳥観察を楽しむ外国人という。(北海道新聞…

北方領土の近さを実感 羅臼の児童、納沙布岬見学

根室管内の小中学生が北方領土問題を学ぶ本年度の「北方少年少女塾」が始まった。1回目は5日、羅臼町立春松(しゅんしょう)小の5年生16人が納沙布岬などを訪れた。(北海道新聞根室版2024/6/7) 同岬からは水平線上に見える歯舞群島を見渡し北方領土の近さを…

北方四島の洋上慰霊、今年も実施 会見で鈴木知事 8月中旬から9月中旬

鈴木直道知事は7日の定例記者会見で、北方領土の元島民らが北方四島付近の海上で船上から先祖を供養する「洋上慰霊」を8月中旬から9月中旬にかけて実施すると明らかにした。ロシアのウクライナ侵攻に伴う日ロ関係の悪化を背景に、北方領土墓参の再開が見通せ…

根室の絶景 新庁舎から

開放感のある大きな窓からは根室の街並みや根室湾が一望でき、水平線上には知床連山や北方領土が浮かぶ。7日に開庁した根室市役所新庁舎4階にある市民交流サロンと食堂は、天井の高さまでの3面ガラス張りで、窓際にカウンターやテーブルが設置されており、景…

8月に根室市民大会 北方領土復帰期成同盟根室支部

北方領土復帰期成同盟(北方同盟)根室地方支部(支部長・石垣雅敏根室市長)は24日、2024年度総会を根室市の道立北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)で開き、今年も8月に北方領土返還要求根室市民大会を開くことを決めた。(北海道新聞デジタル2024/5/28) ロシア…

ロシア水域内サケ・マス漁 3年ぶり交渉開始 日ロ両政府

日ロ両国は30日、ロシア200カイリ水域内での日本漁船によるサケ・マス引き網漁に関する今年の試験操業の条件を決める政府間交渉を始めた。ロシア水域でのサケ・マス漁は、2022年2月のウクライナ侵攻以降見送られており、交渉は21年以来3年ぶりとなる。(北海…

国後島を洋上見学、7月7日にセミナー 小4~高校生対象 羅臼

千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)と同連盟根室管内後継者連絡協議会は7月7日、国後島を船上から見る「北方領土青少年洋上セミナー」を町内で開催する。対象は小学4年生から高校生までで定員120人。6月7日まで募集している。(北海道新聞デジタル2024/5/31)…

北方領土、クイズで伝える 根室管内6高校がオンライン会議

根室管内の高校生が北方領土問題に取り組む根室振興局の独自事業「Nサミット」の本年度1回目の会議が、オンラインで開かれた。小中学生向けの北方領土クイズを作る計画で、管内6校の生徒12人が話し合った。(北海道新聞デジタル2024/5/28) 22日に行い、歴史、…

21年のウニ漁被害の赤潮、北方領土方面から流れてきたと判明

2021年秋に北海道東部でウニ漁などに大きな被害をもたらした赤潮について、道や道立総合研究機構中央水産試験場などは21日、この赤潮が北方領土の海域方面から流れてきたとみられる、と発表した。(朝日新聞デジタル2024/5/27) 道総研中央水試や、国立研究開…

北方領土返還へ「世論の形成を」北方領土復帰期成同盟釧路地方支部が総会

釧路管内の自治体や企業などでつくる北方領土復帰期成同盟釧路地方支部は27日、釧路市内で通常総会を開いた。返還実現に向け、国民世論の結集や後継者の育成などに向けて啓発活動に取り組むことなどを盛り込んだ本年度の事業計画を決めた。 約40人を前に、浜…

北方墓参など交流事業再開へ ロシアへ働きかけ強化求める決議

北方墓参など交流事業再開へ ロシアへ働きかけ強化求める決議|NHK 北海道のニュース北方四島の元島民でつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」の総会が開かれ、「北方墓参」などの交流事業の再開に向けて政府に対しロシアへの働きかけを強化することなどを求める…

別海町で北方領土の元島民の子や孫たちが島の歴史を学ぶ

北方領土の元島民の子や孫たちが島の歴史について学ぶ学習会が道東の別海町で開かれました。別海町の生涯学習センターで18日開かれた学習会には、根室地方を中心に元島民のほか、その子や孫などおよそ60人が参加しました。はじめに学習会を主催した千島…

北方領土「語り部」の講演回数がコロナ禍前の水準に戻る

北方領土問題への関心を高めてもらうため元島民などが「語り部」として体験を話す講演の回数が、昨年度、コロナ禍前の水準に戻りました。一方、元島民の高齢化により2世の後継者による活動が増えてきています。北方領土の元島民などでつくる「千島歯舞諸島…

択捉島出身の三上洋一さん(87)「島での記憶全て伝えたい」変わらぬ故郷への思い

北方領土・択捉島出身の三上洋一さん(87)=神奈川県相模原市在住=は、引き揚げてから80年近くたった今も、故郷・留別(るべつ)村を思い出さない日はない。島について知る人が年々少なくなる中、当時の暮らしぶりや旧ソ連軍の侵攻、2年間のロシア人との共住生…

千島連盟「語り部」事業20年「今だからこそ経験伝えたい」 

ロシアのウクライナ侵攻が続く中、千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟、本部・札幌)の「語り部」事業が20年を迎えた。北方四島の元島民が自らの経験を通じ、領土返還の意義を訴えてきたが、日ロ交渉は途絶え、対話の見通しは立たない。元島民の高齢化で、特に…

元島民の思い 道職員胸に刻む 勇留島出身・角鹿さん、根室振興局で講話

根室振興局に今春着任した道職員らが北方領土問題を学ぶ元島民の講演会が、根室振興局で開かれた。3年目の今回は全道の振興局や本庁にも初めて配信し、千島歯舞諸島居住者連盟根室支部長の角鹿泰司(つのかやすじ)さん(87)の講話に約60人が耳を傾けた。こ…