北方領土ノート
北方領土返還要求運動の担い手として活動する中高生の「北方領土サポーター」の会議が17日、札幌市北区で開かれた。札幌市やその近郊、根室管内など道内各地からの10人が、自分たちの世代ができる啓発活動について案を出した。(北海道新聞デジタル2024/3/18)…
【根室】ロシアのプーチン大統領が大統領選で通算5選を決め、北方領土返還運動原点の地・根室では、領土問題の解決がさらに遠のくとの懸念が広がった。プーチン氏の次の任期は2030年までの6年間。平均年齢88歳を超えた北方領土の元島民からは「これ以上、日…
林芳正官房長官は15日の記者会見で、北方領土周辺での日本漁船の安全操業を定めた漁業協定に関して、操業条件などを決めるロシアとの交渉入りが見通せない状況を明らかにした。「ロシア側から操業実施に向けた肯定的な反応は得られていない」と述べた。ロシ…
「紛争の結果、平和になった国はない。武力で平和は勝ち取れない」。細川さんがさまざまな場面で訴えていたことを思い出す。 強烈な平和への願いは、1945年(昭和20年)7月14、15日の終戦間際に起きた米軍の根室空襲での経験によるものだ。米軍機から間近に…
ロシアが実効支配する北方領土を日本に引き渡すべきだと主張したとして、国後島在住のロシア人男性が、島の裁判所から行政罰の警告を受けたことが13日、関係者への取材で分かった。朝日新聞電子版で2022年1月に公開された記事に男性のコメントが掲載され、ロ…
標津町では、2月7日 「北方領土の日」を迎えるにあたり、北方領土に対して想いを馳せ、返還への願いを新たにしていただくことを目的に、元島民のインタビュー動画を公開しました。元島民は町を訪れる修学旅行生などに対し語り部活動を行っていますが、この活…
北方領土・択捉島の元島民2世らが10日、島の記憶継承を目的とする団体「択捉島後継者の会『しるし』」を設立し、札幌市で総会を開いた。元島民が高齢化する中、2世や3世が中心となって活動を活性化させる狙いがある。(共同通信2024/3/10) 設立時点の会員は元…
歯舞群島多楽島出身の元島民、福沢英雄さんが撮った国後島と流氷の写真が掲載されていました。 【標津】町内で29日、流氷が接岸して重なり合い、芸術作品のような様子を国後島とともに望める絶景になった。晴天にも恵まれ、観光客らは写真撮影などを楽しんだ…
根室市議会2月定例月議会は7日、代表質問を行った。納沙布岬にある市の北方領土返還運動啓発施設「望郷の家」について、石垣雅敏市長は「施設の老朽化が進み、改修が今後必要になると認識している」と述べた。望郷の家は1972年の建築から50年以上が経過し、…
【根室】道北方領土対策根室地域本部は、道ホームページ(HP)で公開している北方四島の元島民のインタビュー動画集「北方領土の元島民の想いマップ」の英語字幕入り版を制作した。これまでは日本語字幕だけだった。英訳を付けることで海外への発信力を高め…
ロシアの新しい駐日大使ニコライ・ノズドレフ氏(52)が北海道新聞の書面インタビューに答えた。ロシアのウクライナでの「特別軍事作戦」の開始後、日ロ政府間の関係が悪化した現状にいて「日本政府が反ロシア路線をやめない限り、本格的な対話に復帰すること…
政府は2024年度、北方領土など領土問題に関する日本の立場を発信する「領土・主権展示館」(東京・千代田区)をリニューアルする。かつて日本人が島で暮らした様子などを映像で追体験できるプロジェクションマッピングの導入が柱。文字情報中心の従来の展示…
根室市は1日、花咲港に上陸するロシア人船員向けの案内所「市インフォメーションセンター」(花咲港)を3月末で閉館すると発表した。冷戦終結後の1992年8月に開設した施設で、ロシア語を話す職員が常駐し、買い物などの相談に応じてきた。日ロ交流を30年余り…
択捉島の中心部に位置する紗那。そこで暮らした6歳までのおぼろげな記憶のなか、天野瑠美子さん(82)には鮮明に思い出す言葉がある。 「マリンキ イジスダ」(小さい子、いらっしゃい) 父親がロシア人夫婦に貸していた隣家から流れてくる甘い香りに誘われ…
国後島(くなしりとう)の東海岸を航行する船から、雪の残る頂が見えてきた。爺爺岳(ちゃちゃだけ、標高1822メートル)だ。 「私にとって心の支えのような存在。故郷に戻ってきたという実感がわきました」 2000年6月、木元護さん(86)=北海道木古内(きこ…
桜が咲くのは6月。8月上旬になるとハマナスの群生が満開になり、村は「バラの香り」に包まれる。秋は、おびただしい数のサケが遡上(そじょう)し、まるで川が煮えたぎったようだった。 択捉(えとろふ)島の最北に位置する蘂取(しべとろ)村出身の鈴木咲子…
札幌市の自宅の庭に植えたハスカップを眺めていると、ふと胸中に去来する詩がある。 《ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな》 作者は石川啄木だ。 北方領土の国後島で生まれ育った大塚誠之助さん(88)は、豊かな自然のなかで子…
朝日新聞にしては珍しい北方領土の連載企画です。 1945年、ソ連は日ソ中立条約を無視して北方四島に侵攻・占領。ロシアとなった現在でも不法占拠が続いている。元島民は高齢化が進み、約7割が亡くなっている。記憶を後世に伝えるため、当事者たちを訪ねた。(…
去年12月に新しいロシア大使として着任した武藤顕氏が着任後初めて会見を開き、ロシアへの制裁は欧米諸国とともに維持すべきだとしながらも、今後の日ロ関係のために相互理解を図る必要はあるとして文化交流事業を拡大させる方針を明らかにしました。(NHK 20…
【根室】北方領土歯舞群島・多楽島の出身者らでつくる「多楽会」の総会が、市内のイーストハーバーホテルで開かれた。河田弘登志会長が「この会は北方領土返還運動の原動力。早期返還を願い、ともに力を合わせ、粘り強く頑張っていこう」とあいさつし、参加…
「FMの番組収録は、北方領土元島民の方から直接、話を聞く貴重な機会だと思います」。根室高3年の半田つくしさん(18)は、今月21日に根室市の千島会館であった北方領土元島民から、島での暮らしぶりを聞くFMねむろの番組出演後、こう語った。半田さんは根室…
いまどき、これだけの人が集まる大会はすごいですね !! 大会パンフを見ると、以前は1000人から2000人が参加していたというから、さらにびっくり。最高は平成5年の大会で2,500人でした。その時、講演したのは末次一郎さんです。以下、宮城県のホームページか…
函館市教委は、市立函館博物館で保管されているアイヌ民族の遺骨の返還手続きなどを定めた、遺骨等の取り扱い方針を策定した。(北海道新聞函館道南版2024/2/28) 関係団体から地域返還の申請を受け付け、返還対象団体と確認した後、団体と協議し引き渡し方法…
北海道弁護士会連合会(道弁連)の北方圏交流委員会と釧路弁護士会が、北方領土についての勉強会を釧路市内で開いた。釧路や道内の弁護士21人が参加。千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)釧路支部の堀江則男支部長(69)が北方領土返還運動の現状について講…
2月7日、「北方領土の日」。根室市総合文化会館大ホールの壇上から、「北方領土を返せ」とシュプレヒコールをあげた国後島元島民2世の高橋隆一さん(62)=根室市=の心には、不安な気持ちがしこりのように残った。(北海道新聞根室版2024/2/28) 「今年は空席が…
ロシアのウクライナ侵攻から24日で2年が過ぎた。プーチン政権は侵攻の正当性を繰り返し強調し、ウクライナから遠く離れた北方領土でも、ロシア軍をたたえる愛国的なムードに包まれている。欧米と協調して対ロ制裁を続ける日本を敵視する風潮も強まり、地…
釧路地方法務局根室支局に保管されている北方領土の登記簿 79年前の旧ソ連の侵攻により北方領土を追われた元島民の故舛潟喜一郎さんが、北方四島に残してきた土地の登記を巡って国と争った「北方領土土地登記訴訟(舛潟訴訟)」で、最高裁が原告の訴えを棄…
自修館中等教育学校(神奈川県伊勢原市)の中学2年生は2月7日、社会の授業で北方領土をテーマに小学生向けの紙芝居を作製しました。「北方領土問題の経緯」「解決に向けて私たちにできること」をポイントに、小学生にも分かりやすいように童話からヒント…
24日で開始から2年となるロシアのウクライナ侵攻。ロシア政府は全土から人員と兵器を大量に投入し、北方四島周辺のロシア軍も少なからず影響を受けているとされるが、メドベージェフ安全保障会議副議長は1月、クリール諸島(北方領土と千島列島)への「…
昨年5月まで2期8年間にわたって北方領土の元島民らによる千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟)の理事長を務めてきた国後島出身の脇紀美夫さん(83)=羅臼町在住=。連載「四島よ」50回目の特別編として、北方領土返還に向けた政府間交渉の進展と後退が交錯し…