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21年のウニ漁被害の赤潮、北方領土方面から流れてきたと判明

 2021年秋に北海道東部でウニ漁などに大きな被害をもたらした赤潮について、道や道立総合研究機構中央水産試験場などは21日、この赤潮北方領土の海域方面から流れてきたとみられる、と発表した。(朝日新聞デジタル2024/5/27)

 道総研中央水試や、国立研究開発法人水産研究・教育機構の水産資源研究所、名古屋大学の共同研究でわかった。

 赤潮は、海中に植物性プランクトンが異常増殖して起こるとされる。研究チームは、人工衛星のデータから赤潮の原因となるプランクトン「カレニア・セリフォルミス」の分布を調べる手法を開発。赤潮が日高地方の襟裳岬から道東の根室半島納沙布岬の周辺海域に押し寄せた21年10月9日と、8月29日にカレニア・セリフォルミスが増殖した赤潮の海域を特定した。その結果、8月29日の時点で、国後島択捉島から歯舞群島色丹島周辺の海域にすでに赤潮が発生していることがわかった。

 道総研中央水試によると、道東周辺の海域で赤潮が発生したのではなく、まとまった量が流されてきたことが原因である可能性が高いことがわかったという。

 共同研究は、国の2022年度補正予算の北海道赤潮対策緊急支援事業の一環で23年度に実施された。(松尾一郎)

人工衛星のデータから割り出した、赤潮の原因となるプランクトン「カレニア・セリフォルミス」が多く含まれる海域は赤い部分。2021年8月29日時点では北方領土周辺海域が中心だったが、同10月9日時点では日高地方の襟裳岬から根室半島の納沙布に押し寄せる形で広く分布していた=道総研中央水試、水産機構資源研、名古屋大学提供