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北方領土隣接地域到達スポット デジタル証明書31カ所で発行

 北方領土対策根室地域本部北方領土対策室(根室振興局)は、北海道根室管内1市4町の来訪者を対象にしたデジタル到達証明書を来月1日から発行する。管内に31カ所の発行スポットがあり、それぞれ添付される画像が異なるほか、5人の元島民による直筆市町名が表記される。初の試みで9月30日までの期間限定企画だ。残念ながら全31種を集めても景品はない。(釧路新聞電子版2024/6/28)

 デジタル北方領土隣接地域到達証明書は、領土視察を目的としない来訪者にも関心を持ってもらおうと企画した。各発行スポットに設置されているポスターのQRコードスマートフォンで読み込むことで、スマホ内に証明書を取り込むことができるというもの。

 根室市鈴木咲子さん(85)=択捉島出身=ら1市4町から元島民各1人を選び、自宅所在地の市町名を書いてもらった。北方四島ゆかりの景色で構成する証明書の画像は、振興局職員がこれまでのビザなし交流などで撮りためた全31種。

 撮影スポットは各市町の主な観光地や施設を選んだ。根室市納沙布岬の北方館やJR根室駅など12カ所、別海町は町役場など4カ所、中標津町は開陽台など4カ所、標津町はサーモン科学館など6カ所、羅臼町は道の駅など5カ所。証明書の日付はアクセス日が自動で表示される。

 同振興局では「多くの方に参加してもらい、北方領土問題への関心を高めてもらえたら」と期待を寄せている。