北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

択捉島・紗那 名物の階段がある崖 あわや転落のトヨタカローラ

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今朝の択捉島リリスク(紗那)。通勤途中の住民は、アクション映画の1シーンのようなスリリングな光景を目撃した。旧市街地から高台に通じる、おなじみの階段がある崖から、トヨタカローラがぶら下がって、今にもずり落ちそうな気配。信じられないくらいの幸運のおかげで、ドライバーと彼の鉄の馬は深淵に落ちるのをかろうじて免れている。深淵--この場合、比喩ではなくその高さ(30-40m)を考えると、墜落の結果どうなるか想像したくもないほどだ。この後、トヨタカローラは安全な場所に牽引されていった。現場に到着した警察官は負傷者や被害がないかことを確認した。終わり良ければ、すべてよし--。(サハリン・インフォ2021/10/26)

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国後島のクリル自然保護区 ドローンを活用した環境保護の取り組み発表

ドローンを活用した自然保護活動の報告会が10月16日、ユジノサハリンスクで開かれ、国後島にあるクリル自然保護区が同島南部のベスロフスキー半島(ケラムイ崎)で実施した取り組みを発表した。自然保護活動へのドローンの活用を図るため大統領助成金を受けてブーメランクラブが主催。2月、自然保護区のエレナ・リニックさんが率いるチームがコンテストで評価され、ドローンを貸与された。ベスロフスキー半島は渡り鳥の中継地で、希少種タンチョウなどの営巣地でもある。自然保護区のドローン・プロジェクトは、半島が国後島生物多様性保全においていかに重要な役割を担っているかをアピールするのが狙いだった。保護区ではFSB(ロシア連邦保安局)からドローンの使用許可を受け、4月から9月にかけて、動植物や自然景観の調査を行った。(クリル自然保護区ウエブサイト2021/10/25)

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国後島ベスロフスキー半島(ケラムイ崎)。2021年10月7日

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「ベスロフスキー半島のユニークな世界」の取り組みを発表するクリル自然保護区のリニックさん

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砂鉄の上を飛ぶとドローンは誤作動を起こす可能性があることをチームは経験的に学んだ

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プロジェクトの中で、ゴミを集めて地図を作成する活動や子供たちと鳥類学者の観察会が開かれた

Mi-8ヘリを4億1,900万ルーブルで売却へ 財政難のサハリン州政府

サハリン州政府は所有するMI-8ヘリコプター1機を4億1,900万ルーブルで売りに出す。理由は明らかにされていないが、非常に厳しい状況にある州の財政事情が背景にある。4億1,900万ルーブルは今の州政府にとって大きな臨時収入だ。また、リマレンコ知事が離島を飛び回る頻度がこれまでの知事に比べてはるかに少なく、あまり利用されていないこともある。入札は11月10日に行われる。売却されるMi-8は2015年生産で、州政府が離島のアクセス問題への対応と森林や水産資源の保護、患者の緊急搬送、救助活動のために2機を9億8,000万ルーブルで購入したうちの2機のうちの1機。燃料、救命胴衣、救命いかだが付属している。(サハリン・インフォ2021/10/26)

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根室とセベロクリリスク交流再び サハリン姉妹都市 市職員らオンライン交換

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 根室市は、姉妹都市であるロシア・サハリン州のセベロクリリスク市(千島列島北部パラムシル島)との交流再開に向け22~24日、オンラインで意見交換した。両市の対面での交流は約20年間途絶えている。今回は両市の職員らが2人ずつ参加して地域の抱える課題や将来像について話し合い、今後定期的に意見を交わす場を設けようと合意した。(北海道新聞根室版2021/10/25)

 パラムシル島はサケやマダラの好漁場として知られ、セベロクリリスク市は同島の中心地になっている。根室市は1994年、漁業を中心とした地域経済活性化に向けて協力を図ろうとセベロクリリスク市と姉妹都市提携を締結。民間団体が相互に訪問したが、往来の難しさもあり、経済交流は進まず、訪問事業も96年が最後になった。現在は年始のあいさつをファクスやメールで交わすだけになっている。

 根室市は交流再開を図ろうと、22~24日に行われた「オンライン日露青年フォーラム 姉妹都市交流2021」(日露青年交流センターなど主催)に参加。根室側からはともに市職員でロシアへの留学経験がある石川主香(しずか)さんと四方(しかた)百合子さんが、セベロクリリスク側からは市職員と同市の中学校教師が出席した。

 4人は人口流出が止まらない、双方の共通の現状を共有。市民が住み続けたいと思えるきれいなマチをつくるため、ゴミ問題について双方の小中学生らが話し合うオンライン意見交換会の開催などを提案した。根室側は交流や、課題の共有と解決のために今後も定期的に話し合う場を設けようと声をかけ、セベロクリリスク側も合意した。

 石川さんは「環境や産業、抱える課題も同じだった。長年途絶えていた交流を再開できてよかった」、四方さんは「やっと一歩を踏み出せた。このつながりを無駄にしないようにしたい」と述べた。市北方領土対策課は「対面するだけでも成果だと考えていた。今後どのように交流を展開させるか検討したい」と話した。(武藤里美)

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択捉島 子供たちが中世の英雄ネフスキーの生涯を学んだ

中世ロシアの英雄アレクサンドル・ネフスキー生誕800周年を記念した教育プロジェクトの責任者であるヴィクトル・ゴルバッハ大司教択捉島のゴルノエやゴリャチエ・クリュチ(瀬石温泉)、レイドヴォ(別飛)、クリリスク(紗那)を訪問した。児童生徒にネフスキー大公の生涯と功績、遺産を学んでもらうため、クイズ大会などを開催した。プロジェクトは青年運動「アレクサンドル・ネフスキーの兄弟」によって組織された。(サハリン・メディア2021/10/25)

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北方四島をロシア領と表記するようgoogleに要求 ロシアの下院議員

サハリン州の一部である択捉島国後島歯舞群島色丹島がグーグルマップで正しく表記されていない」--ロシア下院の安全と腐敗防止委員会の責任者であるヴァシーリー・ピスカレフ議員が、グーグル代表者との会議で再び対応を求めた。ピスカレフ氏は今年4月のグーグル代表者との会議でも、ロシア連邦(クリミア共和国、セヴァストポリ連邦都市、クリル諸島)の特定の行政区域および領土が地図サービスでロシア領と表示されていないと指摘していた。ピスカレフ議員によれば、択後島も国後島歯舞群島色丹島もまだサハリン州の一部としてグーグルによって表記されていない。「もう一度、国際法とロシア憲法に従って、これらの4つの島はロシアの領土の不可欠な部分であることを説明する必要がある」と強調し、この違反が排除されなかった理由の説明を求めた。「問題はまだ解決されていない。私たちはロシア語版のグーグルマップをロシアの憲法と法律に一致させるよう主張している」と議員は語った。(タス通信2021/10/25)

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ウニなどのDNAから未知の毒素を発見 昨年10月のカムチャツカ沿岸の赤潮被害

2020年秋に、赤潮により海洋生物が大量死したカムチャツカ地方の沿岸で、生態系の回復状況を調査していた極東連邦大学とカムチャツカ地方の科学者らが未知の毒素を発見した。調査はカムチャツカ南東部と南西部の沿岸で行われた。ウニなどの底生生物のDNA分析を行った。世界海洋研究所のキリル・ヴィニコフ所長によると、さまざまな濃度の未知の毒素を持った約10の微細藻類が発見されたが、その性質などは分かっていないという。生態系は徐々に回復してきているものの、「毒素の放出によって影響を受けたウニは今も生存しているが、通常の量ではない」とヴィニコフ所長は付け加えた。2020年10月2日、カムチャツカのハラクティルスキービーチ近くで、数千匹の海洋生物が漂着した。地元サーファーは海水の色が変化し、海水に触れると目が腫れ、皮膚が炎症を起こしたという。(サハリン・クリル通信2021/10/15)

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