北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

エトセトラ

北千島パラムシル島 川と海が創造した抽象画

北クリル(北千島)のパラムシル島で、川から流れ出た淡水が海水と混じり合い、絵のような美しい光景が現れた。同島在住のエレナ・コテンコさんが25日、島のオホーツク海側にあるユリエフカ川の河口付近で撮影した。塩分、密度、温度が低い川の流れが海水に流…

北千島のセベロクリリスク港 極東漁業の支援拠点

北クリルのパラムシル島セベロクリリスク港の5つのバースの水産物取扱量が過去3年間で21万トンを超えた。オホーツク海、太平洋、ペトロパブロフスク・コマンドール、カムチャツカ・クリルなどの重要な漁業区域に隣接するセベロクリリスク港は極東漁業の支援…

滑走路が完成した北クリルのパラムシル島 2024年にサハリンからの定期旅客便運航

サハリン州に属していながらサハリンからの交通アクセスがなく、隣のカムチャツカ地方とヘリや船便で結ばれていた北クリル・パラムシル島。ようやく小型機用の滑走路が完成したことで、2024年からサハリンとの間で、待望の直行便が運航される予定だ。サハリ…

北千島パラムシル島に滑走路完成 史上初めて19人乗り旅客機が着陸

北クリル(千島列島北部)のパラムシル島に新しい滑走路が完成し、19日にペトロパブロフスク・カムチャツキーから小型旅客機An-28が史上初めてセベロクリリスクに着陸した。サハリン州運輸・道路大臣のヴァレリー・スピチェンコ氏は「今日、初飛行が実施され、…

サハリン税関 日本から到着した船内で未申告の酒、タバコ、医薬品25万ルーブル相当を発見

サハリン税関は10日、日本(※場所は書かれていない)からコルサコフ港に到着した2隻の船から未申告のアルコール飲料、タバコ、医薬品(25万ルーブル相当)を発見し、商品を押収するとともに密輸事件として捜査を開始した。1つの船には、タバコ45カートン、アル…

サハリン・千島列島 第二次大戦で戦死した兵士の遺骨収集 これまでに154人発見、12人の身元判明

第二次世界大戦で亡くなったソ連の英雄の遺骨を収集している「ロシア捜索運動」サハリン支部は来年、創立10周年を迎える。これまでにサハリンとクリル諸島(千島列島)で兵士154名が発見されているが、身元が判明したのは12名。英雄たちは祖国に帰還することが…

「私は4級大工。日本との関係における『窓』の作り方は知っている」プーチン大統領

プーチン大統領は、ソチで開かれた国際会議(※内外のロシア専門家を集めた「バルダイ会議」)の中で、日本との関係についての質問に答え、「私は4級大工の資格を持っており、窓の作り方は知っている。心配しないで…必要なら拡張するし、国益に合致するならそ…

中部千島シムシル島 太平洋サケの生息可能性など調査 地理学会と海洋漁業研究所

ロシア地理学会 (RGS) と全ロシア海洋漁業研究所(VNIRO=ヴニロ)は、千島列島中部のシムシル島水域で、海洋生物相に関する独自のデータ収集を行った。VNIRO の専門家は今夏、ロシア国防省と地理学会が実施した「東の要塞—クリル諸島(千島列島) 」遠征に参加…

石崎灯台と海底電線陸揚庫を観光資源に 利尻富士町、23年度に道路整備

【利尻富士】町は本年度、石崎灯台周辺の道路整備に着手する。隣接する通信用海底ケーブルの中継拠点「石崎海底電線陸揚(りくあげ)庫」と合わせ、観光資源としてPRしたい考えだ。(北海道新聞デジタル2023/4/13) 灯台は、2018年に当時の天皇、皇后両…

ホルムスク(樺太・真岡)の戦場跡から日本軍兵士の遺体と印鑑見つかる

第二次大戦でソ連軍と日本軍の戦闘があったサハリンのホルムスク(旧真岡)で、日本兵1人の遺体とともに印鑑、弾薬などが発見された。戦死者の遺骨収集を続けている「ロシア捜索運動」サハリン支部のメンバーが現場を視察中に見つけた。何かの骨で出来た印鑑は…

千島列島・自然の番人たち 1970年代のアーカイブ映像から

ソビエト時代を映像で振り返る「黒と白のサハリン」プロジェクト。今回は1970年代にクリル諸島(千島列島)の豊かな自然を守ったレンジャーの活動を紹介する。ビデオの中でレンジャーたちは困難な仕事について語っている。動物の生息状況調査の時には、武器や…

稚内市サハリン事務所維持方針、「現地との人的つながり」課題 識者「関係を絶やさないことが重要」

【稚内】工藤広市長は休止状態にあるサハリン事務所を来年度以降も維持したい考えを表明したが、ロシアによるウクライナ侵攻が続き、日ロ関係が悪化する中では容易ではない。それでも撤退すれば再開は難しくなるとみられ、識者は維持の重要性を訴えている。(…

北極海経由・海底光通信ケーブル 日本側陸揚げ地点、苫小牧が軸 

日本と米国、北欧の企業連合が、北極海を経由して日本と北欧を結ぶ海底光通信ケーブルの日本側の陸揚げ地点について、苫小牧市を軸に検討していることが22日、分かった。2026年末の運用開始を目指す。欧州まで直接結ぶ海底ケーブルは実現すれば国内初…

『ラペルーズ海峡の友情』

北海道新聞のコラム「朝の食卓」(2023/9/21付)から。

宗谷海域海軍戦没者慰霊碑とドキュメンタリー映画「アナスタシア岬の謎」

稚内市の宗谷岬公園に建つ「宗谷海域海軍戦没者慰霊碑」-- 終戦直前の昭和20年(1945)7月、米潜水艦の魚雷攻撃を受けた稚泊航路連絡船「宗谷丸」を守るため、身代わりとなって爆沈した宗谷防備隊所属の「第112号海防艦」の乗組員152名の霊を慰めるため建立…

北クリルで沈没船の撤去始まる 2024年までに19隻

北クリル・パラムシル島で沈没船の撤去作業が始まった。来年末までに19隻が取り除かれる。ロシア政府が進めるクリーンアップ・プロジェクトの一環。請負会社タズマール・マリタイムの専門家は、包括的な工学調査を実施し、作業エリア全体をスキャンして、水…

美しくも恐ろしいレンズ雲 北クリル・セベロクリリスク 

美しくも、恐ろしいレンズ雲--北クリル・パラムシル島セベロクリリスクの住民は、日没時に珍しい自然現象を観察した。レンズ雲はクリル諸島(千島列島)でよく見られる現象で、中にはUFOに似たものもある。昨年の夏、「空飛ぶ円盤」が択捉島のアツゥサヌプリ火…

対ロ制裁、小樽港直撃 中古車輸出に大幅規制 業者「貨物船途絶える」

ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、国内有数のロシア向け中古車輸出拠点、小樽港が揺れている。日本車の中古車需要増に伴い、昨年の同港の対ロ中古乗用車輸出額は130億円と同港からの輸出額全体の約7割を占めた。だが、日本政府は8月9日、ロシアへ…

サハリン南部・千島占領を展示する博物館を視察 メドベージェフ元大統領 

軍国主義日本に対する勝利と第二次世界大戦終結の日の3日、ロシア連邦安全保障会議のメドベージェフ副議長がユジノサハリンスクのポベダ(勝利)博物館・記念複合施設を視察した。著名なゲストは立体パノラマ「シュムシュ島(占守島)への上陸」や「戦争の最後の…

許可なくウクライナの戦闘地域を離脱した動員兵に懲役5年6か月 サハリン

ユジノサハリンスクの軍事裁判所は、部分動員でウクライナのドネツク人民共和国に派遣された後、許可なく任地を離れサハリンに戻った男性に対して懲役5年6か月の実刑判決を言い渡した。男性は4月15日にドネツク人民共和国の戦闘エリアを離脱し、5月2日にユジ…

戦前に日本が建てたアニワ灯台にロシア国旗掲げる サハリンで愛国行動

8月22日のロシア国旗の日に合わせて、サハリンの活動家たちがアニワ灯台(戦前に日本が建てた中知床岬灯台)の最上部に高さ7mのロシア国旗を掲げる愛国行動を行った。アニワ灯台はロシア全土からの大勢の観光客が訪れる島で最も有名な観光名所の 1 つ。(sakhon…

クリル諸島(千島列島)東海域で日、米、カナダ海軍が合同演習開始

日本の海上自衛隊は8月21日からクリル諸島(千島列島)の東の沖合から本州南部沖(関東南方)にかけての海域でアメリカ、カナダの海軍との合同演習を行っている。演習は8月28日まで続く予定だ。日本側によれば、この演習の目的は、三国の海軍間の「自由で開かれ…

サハリン沖 ロシア太平洋艦隊ミサイル艇が射撃訓練

ロシア太平洋艦隊のミサイル艇はサハリン沖で敵艦を破壊する訓練を実施した。ロシア国防省によると、演習はさまざまな戦術や機動を駆使し、困難な状況で実施された。目標の座標を正確に決定し、ミサイルを誘導し、戦闘中に戦術的な機動を実行する訓練も完了…

千島列島・シムシル島に水上飛行場 ロシア海軍がプロトン湾で適地調査を実施

ロシア太平洋艦隊水路局とロシア地理学会、N.N.ズボフ国立海洋研究所がクリル諸島(千島列島)中部のシムシル島(新知島)で、水上飛行場の建設に向けた調査を実施する。科学者たちはかつて海軍基地があったブロトン湾で、音響測深機を使用して水深を測定するほ…

サハリン東海岸20カ所でアザラシなどの死骸見つかる チュレニー島での大量死と関連か?

8月14日、サハリン東部のマカロフ地区の海岸で、住民が海洋動物と鳥の死骸を発見した。「海岸全体に鳥の死骸が散乱してする。海洋動物の死骸も3体ある」と報告している。ここ数日、コルサコフ地区からマカロフ地区までの海岸線でアザラシやネズミイルカなど…

北緯50度国境 1945年8月11-12日の半田沢の戦闘を再現 愛国意識高揚のためサハリン州が資金負担

1945年8月、ソ連赤軍が南サハリン解放のため北緯50度線を突破し、日本軍との最初の戦いとなったスミルヌイフ地区ロシーノ村(半田沢)での半田沢国境警察署の襲撃作戦が再現された。サハリン州、沿海地方、ハバロフスク地方から50人以上が出演。サハリン州のリ…

サハリン東海岸に海洋動物や鳥の死骸

サハリン・オホーツコエ村近くの海岸でアザラシやネズミイルカの死骸が見つかった。サハリンの写真家セルゲイ・リュバチェンコ氏が「8月12日、オホーツコエ村からスヴォボードニ岬に向かう地域で、アザラシ9頭(うち1頭はまだ生きていたが意識を失っていた)、…

サハリン南東沖の海豹島でアザラシ300頭以上が大量死 原因は不明

サハリンの南東部のテルペニヤ岬(北知床岬)沖12kmにある無人島チュレニー島(海豹島)で11日、300頭以上のアザラシの死骸が見つかった。同島では最近、海洋動物の保護活動を行っている「ブーメラン・クラブ」と「フレンズ・オブ・ザ・オーシャン」のボランティ…

カラフトマス大豊漁 カムチャツカ地方で40万トン超え

今年2023年漁期、ロシア漁業者による太平洋サケマスの商業操業は6月1日に開始され、8月6日までの生産量は、47万6,300トンとなり、当初漁獲勧告量の93.0%に達し、この内、カラフトマスが42万5,000トンを占めている。太平洋サケマス全…

サハリン 戦前に日本が建てた旧小能登呂岬灯台で修理作業スタート

サハリン南西部スレピコフスキー岬(小能登呂岬)に残る樺太時代に建てられた日本の灯台(小能登呂岬灯台)で修復工事がスタートした。ロシア地理学会が取り組んでいる歴史文化プロジェクト「ロシアの灯台」事業の一環。この灯台は、サハリンが日本帝国に属して…