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宗谷海域海軍戦没者慰霊碑とドキュメンタリー映画「アナスタシア岬の謎」

稚内市宗谷岬公園に建つ「宗谷海域海軍戦没者慰霊碑」-- 終戦直前の昭和20年(1945)7月、米潜水艦の魚雷攻撃を受けた稚泊航路連絡船「宗谷丸」を守るため、身代わりとなって爆沈した宗谷防備隊所属の「第112号海防艦」の乗組員152名の霊を慰めるため建立されたものだが、サハリンの映画監督が海防艦撃沈の謎に迫るドキュメンタリー映画「アナスタシア岬の謎」を制作し、近くプレミアム上映会が開催される。

サハリン・メディア2023/9/19

終戦直前、サハリン南部の沖合で日本の連絡船を護衛中に、アメリカ潜水艦の攻撃を受けて沈没した旧日本海軍海防艦CD--112の謎に迫るドキュメンタリー映画「アナスタシア岬の謎」がロシア極東のウラジオストクハバロフスク、サハリンの各都市などでプレミア上映されることになった。2019年の撮影開始から4年、ついに配給証明書が発効された。プレミア上映会では、映画の中で描かれた出来事に関連する資料や歴史的文書なども展示され、アレクサンドル・ザルチコフ監督が観客の質問に答える。映画は「悪魔が呼ぶ」と「過去は見た目よりずっと近い」の2部構成で、制作の過程で、1945年の夏にアナスタシア岬沖でアメリカ潜水艦「バーブ」の魚雷攻撃を受けて沈没した旧日本海軍海防艦CD—112の船体を発見している。サハリンの海域における第二次世界大戦の出来事の研究と映画の制作のために、大統領補助金から250万ルーブル以上が割り当てられた。