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石崎灯台と海底電線陸揚庫を観光資源に 利尻富士町、23年度に道路整備

 【利尻富士】町は本年度、石崎灯台周辺の道路整備に着手する。隣接する通信用海底ケーブルの中継拠点「石崎海底電線陸揚(りくあげ)庫」と合わせ、観光資源としてPRしたい考えだ。(北海道新聞デジタル2023/4/13)

 灯台は、2018年に当時の天皇、皇后両陛下が散策した島南東の二石海岸に位置する。町は22年、灯台付近の広場にベンチを試験的に設置。景色を楽しむ観光客や休憩するライダーらが多く、観光スポットとして整備することに決めた。

 本年度は、灯台付近の道道から灯台に向かう道路約30メートルを舗装する。8月から工事を始め、車で立ち寄りやすいように整備する計画。

 陸揚庫は稚内と利尻を結ぶケーブルを地下から陸揚げするための施設。1930年(昭和5年)に改築したとされる。道内でも現存するのは珍しく、歴史的価値が高い。

 町は将来的に灯台と陸揚庫、海岸を結ぶ散策路の設置も検討し「きれいな景色と陸揚庫の歴史に触れられる場所になるよう整備したい」としている。(菊池真理子

利尻島の南東にある石崎灯台(右)と陸揚庫=2021年11月