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北緯50度国境 1945年8月11-12日の半田沢の戦闘を再現 愛国意識高揚のためサハリン州が資金負担

1945年8月、ソ連赤軍が南サハリン解放のため北緯50度線を突破し、日本軍との最初の戦いとなったスミルヌイフ地区ロシーノ村(半田沢)での半田沢国境警察署の襲撃作戦が再現された。サハリン州沿海地方ハバロフスク地方から50人以上が出演。サハリン州のリマレンコ知事をはじめ全ロシア青少年フォーラム「オストロヴァ」の愛国的取り組みに参加した青少年や近隣住民数百人が英雄的な戦いを見守った。戦闘は8月 11 日から 12 日にかけて行われた。日本軍の陣地は高い土塁で囲まれており、北側には2 つの掩蔽壕、有刺鉄線、対戦車壕などがあった。ソ連兵は2日間にわたり、難攻不落の日本軍の要塞を襲撃し、前例のない勇気を示し、敵の抵抗を打ち破ってこの要塞を落とした。知事は「1945年の英雄的な出来事を再現するために多大な努力が払われた。これは、南サハリンとクリル諸島(北方四島を含む千島列島)の解放、我が国民の偉業の記憶を継承するための重要な貢献だ。我々はあの時も勝った。そしてこれからも勝つだろう」と述べた。戦闘の再現は50分に及び、出演者は赤軍大日本帝国陸軍の軍服や武器、装備を使用。再現はサハリン州政府の財政支援を受け、ロシア捜索運動が主催して4年連続で開催されている。(citysakh.ru 2023/8/12)