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クリル諸島(千島列島)東海域で日、米、カナダ海軍が合同演習開始

日本の海上自衛隊は8月21日からクリル諸島(千島列島)の東の沖合から本州南部沖(関東南方)にかけての海域でアメリカ、カナダの海軍との合同演習を行っている。演習は8月28日まで続く予定だ。日本側によれば、この演習の目的は、三国の海軍間の「自由で開かれたインド太平洋地域」の実現における協力を強化することだという。日本は海上自衛隊の大型護衛艦「ひゅうが」、アメリカは駆逐艦「ベンフォールド」、カナダはフリゲート艦「オタワ」「バンクーバー」、補給艦「アステリクス」が参加する。NHKによると、クリル諸島付近で海上自衛隊の艦艇が訓練を行うのは初めてという。(astv.ru 2023/8/23)

海上自衛隊が千島列島沖などで米とカナダの海軍と初の共同訓練

(NHK2023/8/22)

 海上自衛隊は、北方領土の北東にある千島列島の沖合などでアメリカとカナダの海軍との共同訓練を開始したと発表しました。千島列島の沖合で海上自衛隊の艦艇が訓練を行うのは初めてだということで、ロシアを念頭に各国との連携を強調したいというねらいがあるとみられます。

 共同訓練は今月28日までの8日間、千島列島の東の沖合から関東南方にかけての海域で行われ、海上自衛隊の大型護衛艦「ひゅうが」や、アメリカ海軍、それにカナダ海軍の艦艇合わせて5隻が参加しています。

 訓練では情報を共有しながら目標を捜索したり、互いの艦艇にヘリコプターを着艦させたりするということです。

 海上自衛隊は、訓練の目的について、「自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、アメリカ海軍、カナダ海軍との連携を強化する」としています。

 北海道の沖合などでは7月下旬、ロシア海軍の艦艇が中国海軍の艦艇とともに航行しているのが確認され、合同パトロールを行ったとみられています。

 千島列島の沖合で海上自衛隊の艦艇が訓練を行うのは初めてだということで、ロシアを念頭に各国との連携を強調したいというねらいがあるとみられます。