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国後島・大岬 サーファーが今冬初めてトドの群れを観察 前年より10日早い

国後島ユジノクリリスキー岬(大岬)に近いゴロヴニン湾で12月6日、サーファーがこの冬最初のトドを観察した。昨年と比べて10日早かった。今の時期、海水温は6-7度で、湾内でサーフィンをしていたサーファーは10日にも数頭の群れを確認している。クリル自然保護区は希少種であるトドの観察を2015 年から続けている。冬が始まると、保護区のスタッフは沿岸海域でのトドや海洋哺乳類の目撃情報をすべて記録し、動物のデータベースに入力している。南クリル地区の住民は、目撃情報や写真やビデオを提供するなどして協力している。過去8年、ユジノクリリスキー岬のトドの最大数は2015年から2016年の冬に記録された47頭。国後島では、ベスロフスキー半島(ケラムイ崎)でも群れが毎年記録されている。色丹島では、主にオストロヴノイ水産加工場の向かい側のクラボバヤ湾(アナマ湾)で記録されている。色丹島の近年のトドの最大数は、2015年から2016年の冬に記録された52頭だった。ユジノクリリスキー岬では、12月から4月初旬までトドを見ることができる。その後、トドは国後島色丹島の海域を出て、小クリル列島(色丹島歯舞群島)のオスコルキ島(海馬島)や択捉島の繁殖地に移動し、その後さらに北の中クリル、北クリルへと向かう。(astv.ru 2023/12/15)