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トルトネフ副首相「クリル諸島はロシアの前哨基地。開発を加速せよ」

北方四島の話題

 サハリン・メディア2020/7/9

クリル諸島はロシア東方の前哨基地であり、島々の社会経済をより集中的に、より速く発展させ、人々の生活を改善する必要がある」--トルトネフ副首相(極東管区大統領全権代表)は、サハリン州の社会経済発展に関する会議で強調した。連邦政府から各省庁の副大臣クラスが出席した。

  • …クリル社会経済発展プログラム(2016-2025)は連邦政府が承認した計画で、連邦予算290億ルーブルを含め総投資額は820億ルーブルである。2016-2020年に当初計画されていた210億ルーブルのうち、36億ルーブルが連邦予算から提供された。2021年から2023年は17億ルーブルを拠出する。資金は学校、病院、警察署の建物の建設に使われる。当初計画になかった事業に必要な追加資金は163億ルーブル(2022年68億ルーブル、2023年95億ルーブル)になる。
  • …極東投資振興・輸出支援局のレオニード・ペトホフ局長は、クリル諸島における投資プロジェクトを実施するために投資家を誘致すると報告した。投資家はエネルギーインフラの開発、魚の加工と養殖、観光の3つの分野に興味を持っている。同局は魚加工と養殖分野のプロジェクトに、3人の新しい投資家をクリル諸島に呼び込もうと計画している。観光産業の新たな発展に関しては、観光とレクリエーションのクラスターとして「イトゥルップ(択捉島)リゾート」を整備する。サハリン州のリマレンコ知事は、択捉島色丹島の交通インフラや温泉複合施設の整備について語った。
  • トルトネフ副首相は極東投資振興・輸出支援局に対して、クリル諸島への投資誘致計画をまとめるよう指示したほか、ロシア経済発展省にはクリル諸島でプロジェクトを実施する投資家のための減税問題を解決するように指示、さらに通信省などにはパラムシル島への光ファイバー通信回線の整備に関する計画を提出するよう求めた。トルトネフ副首相は「投資プロジェクトを立ち上げるための真剣な提案を提出しなければならない」と注文した。

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