北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

トルトネフ副首相「第二次大戦最後の激戦地で最初にやるべきは記憶を継承する博物館の開設だ」デンマーク企業への占守島リースを否定

サハリン州のリマレンコ知事が北クリルのシュムシュ島をデンマークの再生エネルギー投資会社にリースする意向を示したことに対し、極東連邦管区の大統領全権であるユーリ・トルトネフ副首相は「島をリースすることはない。クリル諸島はロシアの領土であり、クリル諸島の投資プロジェクトを実施するための土地は政府委員会の管理下で決定される」と否定した。リマレンコ知事はマスコミのインタビューで「デンマーク企業の投資プロジェクトは20億ドルから25億ドルになる可能性がある」と語っていた。知事のスポークスマンは「デンマーク企業が関心を示しているのは事実だが、我々は島全体をリースするとは話していない」と釈明した。トルトネフ副首相は「シュムシュ島は特別な場所。第二次大戦で最後の、そして最も重要な戦いが行われ、何百人ものソビエト兵士が死んだ。この島で、私たちが最初にしなければならないことは、この歴史的な出来事の記憶を保存し継承する博物館だ」と強調した。シュムシュ島はカムチャツカ半島から11km、パラムシル島から2kmにある。2つの灯台があり、保守管理のため7~8人が住んでいる。(サハリン・インフォ2021/12/7)

f:id:moto-tomin2sei:20211207102717j:plain