北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

国後島 クロテンが断トツ クリル自然保護区が冬季ルート調査

クリル自然保護区と小クリル列島自然保護区の職員が1月17日から3月6日まで、国後島と色丹島の2つの保護区内で動物の足跡などをカウントする冬季ルート調査を実施した。カウントされた動物のうちクロテンが1,184匹で断トツで、以下キツネ386匹、イイズナ304、…

日本人が建てたサハリン南部のアニワ灯台(中知床岬灯台)、修復に向けて専門家調査

サハリン南部のアニワ灯台(中知床岬灯台、1939年建設。設計者は旧逓信省の三浦忍技手)の修復に向けて、設計エンジニア、コンクリート構造研究の専門家、生態学者、歴史家、郷土史家が現地調査を行った。リマレンコ知事は、同施設をロシア国防省からサハリン…

「日米軍事同盟が平和条約締結を妨げている」ロシア大統領報道官

「日本と米国は事実上の軍事同盟として機能しており、在日米軍の存在がロシアと日本の間の平和条約の締結を妨げている」—8日、クレムリン公式代表(大統領報道官)ドミトリー・ペスコフ氏がコメントを発表した。大統領報道官は、米国の兵器がロシア国境近くに…

択捉島 永遠の愛を誓った若い2人 夫は来週ウクライナ東部の戦線へ

4月6日、択捉島のクリル地区登記所で感動的な儀式が執り行われた。軍服を着た若者と白いドレスを着た女性が指輪を交換し、永遠の愛を誓った。新郎のエルデニ・タバノフさんは来週ウクライナ東部に向けて出発する。その前夜に最愛のアルユナさんとの婚姻届を…

国後島・泊の「リコルド」幼稚園・中等学校 建設費12億2,000万ルーブル

4月5日、国後島ゴロブニノ村(泊)に開校した中等学校と幼稚園の複合施設の建設費は、12億1,788万3,936ルーブルだった。連邦政府およびサハリン州予算から支出された。工事はクラスノヤルスクの建設会社SK グラードが請け負った。地元住民の決定により、名称は…

国後島・泊 幼稚園・中等学校複合施設が開校 地元住民が「リコルド」校と命名

国後島南部のゴロヴニノ村(泊)に、新たな教育施設「中等学校と幼稚園の複合施設」が開校した。サハリン州政府によると、この施設はクリル諸島社会経済発展プログラムに基づいて建設された。校区のゴロヴニノと、隣接するドゥボボエ村の子供たちが通う。中等…

サハリン州知事がプーチン大統領に北方四島訪問を要請

「大統領、お待ちしております。あなたはクリル諸島(※この場合、北方四島)に飛ぶと約束しました」--サハリン州のリマレンコ知事は3日、オンラインで開催されたプーチン大統領との実務会議の中で、クリル諸島を訪問するよう要請した。知事は「最初にユジノサ…

サケ・マス流し網漁 1週間早く解禁 根室・歯舞漁港などから出漁

【根室、厚岸】道東沖など日本200カイリ内のサケ・マス流し網漁が3日午前0時に解禁され、根室市歯舞漁港などから小型船(14トン未満)が次々と出漁した。海水温の上昇などから今年は出漁を1週間前倒しし、これまでで最も早いスタートとなった。(北海道新聞20…

富山県黒部市から根室市に 相互交流職員・青木さん着任 北方領土対策課に配属

根室市の姉妹都市、富山県黒部市から根室市に通算10人目の相互交流職員、青木太陽さん(37)が着任し、北方領土対策課に配属された。任期は1年。青木さんは「北方領土に興味があった」と北方領土対策課への配属を希望した。(北海道新聞根室版2024/4/4)

北方領土元島民2世1万6361人、平均年齢60.6歳、3世1万2727人で38.1歳

【根室】北方領土元島民の人数が3月末現在、前年同期比161人減の5135人となり、1945年(昭和20年)の終戦時に四島に住んでいた1万7291人の29.7%と初めて3割を下回った。平均年齢は同1歳上がり88.5歳と高齢化が進んでいる。千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟…

サハリン—ハルビン線が週2往復に増便 オーロラ航空

4月26日から、ユジノサハリンスク(サハリン)--ハルビン(中国黒竜江省)線が週2便に増便される。オーロラ航空によると、ユジノサハリンスク発は火曜日と金曜日、ハルビンからの折り返しは火曜日と土曜日になる。片道料金は 12,400 ルーブルから。機材はDHC-8型…

国後島・古釜布 路上で出産した母牛と赤ちゃん 別の農家に引き取られる

国後島ユジノクリリスク(古釜布)の住宅の裏で4月1日に出産し、寒さに震えていた母牛と子供は、飼い主が引き取りを拒否したため、別の農家のもとに引き取られることになった。行政委員会が現地に赴き、解決策を見出した。(astv.ru 2024/4/3)

択捉島・紗那 郷土博物館で展示のリニューアル

択捉島クリリスク(紗那)にある郷土博物館で展示のリニューアルが行われている。「動植物」と「民族誌」コーナーが開設され、近く住民に公開される。作業はアーティストのマリーナ・コラブレヴァさんとウラジミール・アゼエフさんが担当し、択捉島の四季や冬…

択捉島 飲酒運転の男に懲役8カ月執行猶予1年、愛車没収の判決

択捉島を管轄するクリル地方裁判所は、酒を飲んで車を運転した同島在住の男に懲役8カ月(執行猶予1年)と2年間運転を禁止する判決を言い渡した。判決によると、男は昨年7月21日、クリリスク(紗那)市内で、トヨタ・ハイラックスサーフを運転していたところを…

北方領土の元島民 先月末で5,135人 終戦時の3割下回る

北方領土の元島民の人数は、先月末の時点で5,135人と、終戦時に住んでいた人数の3割を下回りました。領土問題が進展しない中で一段と減少が進む状況に、元島民は厳しさを痛感しています。北方領土の元島民などでつくる「千島歯舞諸島居住者連盟」によります…

四島返還運動PR 根室市新庁舎に垂れ幕

【根室】5月7日に開庁する根室市役所新庁舎の外壁に、北方領土返還運動をPRする垂れ幕が登場した。垂れ幕は長さ8.7メートル、幅1メートル。2本あり、このうち1本は「北方領土返還要求運動『原点の地』根室市」と訴える内容で北方領土のイメージキャラクター…

色丹島・斜古丹 進路指導の一環で中・高校生35人が大手水産加工場を見学

色丹島の9年生から11年生35人が1日、キャリアガイダンスの一環として、マロクリリスコエ(斜古丹)にあるサハリン州最大の水産加工企業の一つ「オストロヴノイ水産工場」を訪問し、工場の仕事について学んだ。工場内のほか、従業員用の寮、ホテル複合施設とい…

国後島・古釜布 放し飼いの牛が路上で出産 寒さで凍えている

国後島ユジノクリリスク(古釜布)の中心部で、生まれたばかりの子牛を抱いた母牛が凍えている。地元住民は放置している飼い主の行為に激怒している。子牛が生まれたのは4月1日。「コムソモール60年通りにある家の裏で生まれた。飼い主は何をしているのか?な…

国後島・泊の幼稚園併設の中等学校 根室に最も近いロシアの学校は立派だった

国後島ゴロヴニノ村(泊)で昨年9月に複合施設として開校した中等学校と幼稚園が奉献され、アナスタシア・セルゲイヴナ校長にイコンが贈呈された。昨年9月1日時点で、中等学校は29人の生徒、幼稚運には21人の園児が通っている(定員はそれぞれ60人。40人)工事…

プーチン大統領が法令に署名 4月1日から春の徴兵15万人招集

ロシア軍の春の徴兵が4月1日から7月15日まで行われる。初めて、兵役年齢の制限が引き上げられ、最大30歳となる。大統領令によると、15万人を召集する予定だという。政府、地方当局、徴兵委員会は適切な措置を確保するよう指示された。2024 年 1 月 1 日から…

プーチン大統領に祝意を伝えない日本「ロシアとの二国間関係の残滓を一掃している」

「日本は一貫して二国間関係の残っている部分を排除しようとしている」--日本政府がロシア大統領選でのプーチン氏の勝利に祝意を伝えないと決めたことについて、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は会見でコメントした。さらに、日本側はロシアの選挙を…

択捉島 集合住宅の中庭整備始まる 芝生、ベンチ、街路灯など設置

択捉島では集合住宅の中庭の大規模な修復が始まった。昨年は5カ所、今年はクリリスク(紗那)、ゴルノエなど7カ所の中庭が整備される予定。事業費は1カ所あたり3,000万ルーブル前後で、地元の企業などが請け負う。8月までに中庭に通じる私道や歩道が修復され、…

択捉島の裁判所 少女に咬みついた犬の飼い主に賠償金1万ルーブルの支払い命じる

択捉島を管轄するクリル地方裁判所は、少女に咬みついた犬の飼い主に対して、賠償金1万ルーブルの支払いを命じる判決を言い渡した。未成年の少女に代わって地方検察官が訴訟を提起した。同地裁は、飼い主が市民の安全を確保するために十分な措置を講じなかっ…

北クリル・セベロクリリスクの滑走路建設 工事が遅れ業者に罰金340万ルーブル

北クリル(北千島)のパラムシル島セベロクリリスクに昨年10月、待望の滑走路が供用開始されたが、サハリン運輸検察当局は滑走路の工事か契約に明示された期日から大幅に遅れたとして、請負業者に罰金340万ルーブルを科した。工事を請け負ったのはノボランド社…

択捉島・紗那 防護柵に衝突、現場から逃走したドライバーの身柄を確保

択捉島クリリスク(紗那)のギドロストロエフスカヤ通りで、正体不明のドライバーが運転する自動車が防護柵に衝突し、そのまま逃走した。地元紙「赤い灯台」によると、パトロールしていたクリル地区の内務省交通警察が事故を起こした車両と運転していた男を発…

チェルネンコへの手紙 (北海道新聞「朝の食卓」2024/3/27)

小さく折りたたまれた白い便箋が、根室市の実家から持ってきた仏壇の引き出しの奥に入っていました。 広げてみると、父方の祖父の字。祖父は明治28年(1895年)、滋賀県生まれです。 子どもの頃に母を亡くし、大阪の商店ででっち奉公をしたそうです。習字のお…

滋賀の中学生 北方領土に思い 作文コン入賞者ら、根室訪問し学習

北方領土をテーマにした滋賀県の「第37回『私たちと北方領土』作文コンクール」(北方領土返還要求運動滋賀県民会議主催)で入賞、入選した同県の中学生18人と引率の5人が根室市役所を訪れ、北方領土問題を学んだ。(北海道新聞根室版2024/3/27) 根室訪問は19…

根室のロシア人案内所で交流見つめ22年半 佐々木雅史さん

やりがいのある仕事だった―。3月末で閉館する根室市花咲港のロシア人船員向け案内所「根室市インフォメーションセンター」の2代目職員として働いた22年半をこう振り返る。(北海道新聞2024/3/28) カニやウニを北方領土から運ぶ船員を中心に2001年9月から延べ9…

居座る流氷、過去最長 根室半島北側 観光客「見られて感動」、漁業者「漁に相当影響」

根室半島北側のオホーツク海に流氷がびっしりと居座っている。根室市によると、海面の8割以上が流氷で覆われた状態が21日から続いて28日で8日間連続となり、市などが独自に観測を始めた2011年以降で最長を記録した。市内の納沙布岬周辺にも押し寄せる流氷に…

択捉島・別飛 母親のパートナーを空気銃で撃った33歳の男を起訴

択捉島を管轄するクリル地区のロシア連邦内務省当局は、不法に所持していた空気銃で母親のパートナーを撃ってケガを負わせたレイドヴォ(別飛)在住の33歳の男に対する刑事事件を開始した。母親のパートナーと折り合いが悪かった男は、酒に酔った状態でパート…