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プーチン大統領が法令に署名 4月1日から春の徴兵15万人招集

ロシア軍の春の徴兵が4月1日から7月15日まで行われる。初めて、兵役年齢の制限が引き上げられ、最大30歳となる。大統領令によると、15万人を召集する予定だという。政府、地方当局、徴兵委員会は適切な措置を確保するよう指示された。2024 年 1 月 1 日から徴兵の上限年齢が27歳から30歳に引き上げられた。召喚状は書面および電子的に送信される。(astv.ru 2024/4/1)

プーチン氏、15万人徴兵の大統領令に署名 春の招集で

(日本経済新聞2024/3/31)

 ロシア大統領府は31日、プーチン大統領が春の徴兵に関する大統領令に署名したと発表した。15万人の徴兵対象者は、ロシア軍の部隊などで1年間の兵役に就く。同軍によると、徴兵者はロシアがウクライナで続ける「特別軍事作戦」には参加しないという。

 春の徴兵は4月1日から7月15日にかけて18〜30歳を対象に実施する。ロシア軍参謀本部は、徴兵者についてロシア領内の部隊などに配置され、併合したウクライナ東・南部4州には派遣されないと強調している。

 2024年1月から年齢上限を従来の27歳から引き上げた。対象者を増やし、学生らが兵役に就きやすくなるよう考慮したものとみられる。

 長期化するウクライナ侵攻で、ロシア軍は不足する兵員を確保するため、志願兵である「契約軍人」の雇用を優先して進めてきた。

 徴兵対象者は戦地に送らない方針だが、希望者が軍当局と契約を結んだ契約軍人になれば、赴任も可能になる。就職先として契約軍人への移行を促し、侵攻での兵員確保につなげる可能性も考えられる。

 ロシアでは徴兵は年2回、春と秋に実施している。23年秋の徴兵では13万人が対象となった。昨春は14万7千人を徴兵対象者としていた。

国後島の徴兵検査の様子(2023年6月)