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千島列島沿いの太平洋で放射能濃度を調査 サハリン国立総合大学

サハリン国立総合大学の科学者らが6月4日から7月10日まで、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)沿いの太平洋で、福島第一原子力発電所から海洋放出されている処理水の影響を調査する。遠征隊は海洋調査船「アカデミック・オパーリン号」に乗船し、ウラジオストクからサハリン北部を通って太平洋に至る海域、さらにはクリル諸島に沿ってカムチャツカまで航行し、海洋環境中の放射性核種を測定する。同大学のエドゥアルド・トカール氏は「水中のセシウム137、ストロンチウム90、トリチウムの含有量を調査するとともに、放射性核種が海洋生態系に及ぼす影響を分析する」と話している。調査結果は科学雑誌に掲載される。(sakh.online 2024/5/14)