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四島返還アピール 「ニ・ホ・ロ」でイルミネーション点灯

 北海道根室市にある北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)は1日から、北方領土問題の早期解決を訴えるイルミネーションを点灯させた。領土問題を伝承していかなければならないという思いを込め、今年の漢字「伝」を看板中央にあしらった。(釧路新聞電子版2023/12/7)

 イルミネーション看板の設置は2004年から始まり、今年で20回目。例年は正面入り口前の防雪柵に設置していたが、今年は国後島などが一望できる2階展望室に移し、北方領土の方角に向けて飾り付けた。看板は縦72㌢、横3㍍でべニヤ板と発泡スチロール製の職員手作り。「四島返還」の文字と、中央には職員がアイデアを出し合って選んだ今年の漢字をはめ込んだ。

 今年もロシアのウクライナ侵攻の影響で、北方領土問題解決の動きは停滞したまま。元島民の高齢化が進む中、語り部となる後継者育成に力を入れ、若い世代に広く「伝」承させていこうという思いを込めた。

 点灯は来年2月7日の「北方領土の日」まで。時間は午後4~5時で、貸館などの利用がある場合は同9時まで。休館日の毎週月曜と12月31日~1月5日は点灯しない。