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根室の高校生たちが黒部市の中学校を訪れ北方領土の出前講座

北方領土に近い北海道根室市の高校生たちが、姉妹都市になっている黒部市の中学校を訪れ、北方四島の歴史や返還運動の意義を紹介しました。黒部市では毎年、姉妹都市根室市から北方領土の返還運動に関する高校生の出前講座を受け入れていて、6日は市内の明峰中学校を根室高校の3年生2人が訪れました。2人は、3年生およそ170人を前に、北方領土の歴史などを解説し、四島をあわせた広さはあわせて5000平方キロメートルあまりと富山県よりも広いとして、返還を求め続けていかなくてはならないと訴えました。また、元島民の平均年齢は、ことし3月末時点で87.5歳となり高齢化が進んでいることから、返還の機運を高めるために黒部市の生徒たちも情報を発信し続けてほしいと呼びかけました。富山県は、戦後に北方領土から引き揚げてきた人の数が北海道に次いで多く、このうち黒部市には県内最多の800人あまりが引き揚げてきたことから生徒の中にも親族が元島民だという人もいるということです。祖母が北方領土から引き揚げてきたという生徒は「若い人たちが語り継がないと風化してしまうので、こうした講座をこれからも続けて欲しいと思いました。北方領土の問題が徐々にでも解決していけばいいと思います」と話していました。(NHK富山NEWS WEB 2023/11/6)

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