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真岡神社の石段解体 地区行政府が釈明「本来の日本の素材を活かしながら修理」

「野蛮」「文化の欠如」などと住民から批判を受けているサハリン・ホルムスク(真岡)に残る真岡神社の石段解体工事について、地区行政府が釈明した。「石段の歴史的および文化的価値を過小評価することはできない。樺太統治時代に建立され、旧真岡神社へとつながっている石段は2つの部分で構成されている。下部に位置する幅が広い石段と上部には中央に花壇を配して両側に2本の石段がある。長年にわたり使用されてきたため石段は変形し、いくつかの石は基礎から剥離している。このためサハリン海運会社の経営陣はホルムスクの重要な歴史的建造物の保存に配慮し、本来の構造要素を最大限に活かしながら修理することを決定した。工事は8月初旬に始まった」と経緯を説明する。サハリン海運会社のイーゴリ・シャルコフ副社長は「下部の石段で使用されている日本製の石を上部の石段部分に移し、下部の石段部分は全面的にリニューアルする。上部の石段も部分的に取り換え、基礎と手すりを新しく造り直す予定だ」と話している。(astv.ru 2023/8/6)