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日本統治時代の線路 姿消す サハリン ロシア規格の広軌に改修

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 終戦まで日本領だったロシア・サハリン(樺太)南部で、日本統治時代に敷設された鉄道線路が姿を消した。国営ロシア鉄道のサハリンの営業線路約800キロのうち、日本が敷設した狭軌(幅1067ミリ)の最後の区間459メートルが、ロシア規格の広軌(1520ミリ)に統一された。(北海道新聞2021/12/11)

 サハリン州の通信社「サハリン・インフォ」が10日に報じた。それによると、狭軌として残っていたのは東海岸のマカロフ(知取(しるとる))―トマノボ(東柵丹(さくたん))間。鉄橋を含む線路の切り替え作業が8日に終了した。

 終戦後、サハリン南部を占領した旧ソ連は、日本が残した鉄道をそのまま使い続け、北部にも線路を延伸。だが、大陸から連絡船で到着する貨物列車は、西海岸のホルムスク(真岡)港で台車を交換しなければならず、物流の効率化を図るため、2003年から広軌に改修する工事を進めていた。【ユジノサハリンスク仁科裕章】

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