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北方領土問題「認識高める」千島連盟釧路支部が4年ぶり対面総会

 北方領土の元島民らでつくる千島歯舞諸島居住者連盟釧路支部が、釧路市内で定期総会を開いた。コロナ禍で2020年から昨年までは書面で開いており、対面開催は4年ぶり。元島民ら約20人が久々の再開を喜んだ。(北海道新聞釧路版2023/5/16)

 13日に開催。国後島民2世の堀江則男支部長はあいさつで、ロシアのウクライナ侵攻や、ロシア最高検察庁が同連盟を「望ましくない団体」に指定したことに「連盟の活動に大きく影を落とす、憂慮すべき事態」と懸念。支部会員の高齢化も進む中、「先の不安よりも今できることをしっかり行い、一人でも多くの人に北方領土問題への認識を高めてもらえるような活動を続けていく」と強調した。

 その後、北方領土墓参や自由訪問の早期再開などを盛り込んだ本年度の事業計画と、本年度予算案を承認。役員改選では堀江支部長と山内保副支部長の再任、奥泉一子副支部長の新任を決めた。また、本田海さん=歯舞群島志発島3世=が同支部で初となる元島民3世の理事として就任した。(伊藤凱)