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白いシャチ、羅臼沖で発見

 【羅臼羅臼漁港の北東約5キロの根室海峡で泳いでいる体全体が白いシャチが陸上の高台から発見され、複数の観光船の乗員や乗客が現場海域で確認した。(北海道新聞根室版2023/5/16)

 13日午前7時15分ごろ、クジラの見える丘公園(共栄町)での目撃情報が関係者に寄せられた。大学などの研究者グループが乗船していた「知床・羅臼観光船はまなす」によると、白いシャチは12~15頭の群れとともにゆっくりと北東に進んだ。午後2時半ごろには、町北部のルサ地区付近の沖から国後島方向に泳いでいったという。

 羅臼町沖では2019年5、7月に1頭ずつ、21年7月に2頭の白いシャチが観察されている。今回のシャチは成熟した雄とみられ、体長は推定7~8メートル。個体識別に使われる背びれの根元の模様「サドルパッチ」は19年5月の個体に似ているという。同船のガイド前沢奈那美さん(22)は「また来てくれた。よくここまで成長したなという気持ち」と話した。(小野田伝治郎)