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択捉島 新型コロナのワクチン接種率30% 子供たちの夏季キャンプは実施

択捉島などを管轄するクリル地区のロコトフ市長は15日、新型コロナウイルス対策会議を開いた。6月に入ってサハリン州では感染が再拡大しているが、地区中央病院のエレナ・マツィシーナ院長は5人の住民が濃厚接触者として観察対象となっており、このうち海外から戻った住民1人の感染が確認され、ドリンスクの感染症専門病院に送られたことを明らかにした。また、ロシア連邦消費者権利及び福祉監督庁クリル地区責任者のミハイル・ニクーリン氏は、島の人口の約30%にあたる1,411人がワクチン接種を受け、このうち1,280人が2回接種を終えていると述べた。夏季休暇中に行われる児童生徒の大規模なキャンプ行事について、「子供たちの世話をする全職員がワクチン接種を受けており、問題ない。ただ、閉鎖的空間での大規模なイベントについては1人4㎡を確保するなど制限する」と語った。ロコトフ市長は「住民に対して、マスクの義務的な着用、社会的距離の順守、手指の消毒、そしてワクチン接種を改めて呼び掛ける。予防接種を受けて自分自身と愛する人を守ろう」と訴えた。(サハリン・インフォ2021/6/15)

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