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「新型コロナが身近にあることに気づく時が来た」--国後島住民、サハリンで死の淵から救われた

クリルの住民であるダイアナトンさんは新型コロナに感染し、国後島ユジノクリリスク(古釜布)の地区中央病院からサハリンのドリンスク地区中央病院にドクターヘリで搬送され、懸命な治療の結果、回復した。「周囲にワクチン接種について多くの矛盾する情報があったため、ワクチンを恐れて接種しなかった。すでに50歳を超え、静脈に問題がって手術も受けていたことも背景にあった。でも新型コロナは私を放っておかなかった」と彼女は振り返った。最初、胸に鋭い痛みを感じ、脱力感と悪寒に襲われた。PCR検査の結果は陽性だった。治療を受けたが悪化するばかりで、入院した。注射や酸素マスクは何の助けにもならなかった。「ドリンスクの病院に移ることになった。ヘリコプターで2時間半かかった。ドリンスクの病院でCT検査を受けると、肺の75%が損傷していた。身近なところに新型コロナウイルスが潜んでいることに気づく時が来た」と、クリルの住民は警告した。(サハリン・クリル通信2021/10/29)

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