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日露の交流再開の条件提示 ルデンコ外務次官「日本は米国の野望のために国益を犠牲にしている」

ロシア外務省のルデンコ外務次官は日本の笹川平和財団理事長の角南篤氏(すなみ・あつし)と会談し、「二国間の政治対話と血の通った交流再開への道は、日本の対ロシア敵対政策の見直しによってのみ開かれる」と述べた。会談は2月13日に行われた。角南氏はロシアの社会団体、学術団体の招待でモスクワを訪れている。会談の中で、ルデンコ外務次官は世界的および地域的な安全保障問題に対する原則的なアプローチと日露関係悪化の理由について概説した。「関係悪化の責任は完全に、米国の地政学的な野望のために国益を犠牲にした日本政府当局にある」と強調した。2月14日の外務省マリア・ザハロワ情報局長は平和条約交渉について、「特別軍事作戦開始後に日本がとった方針(制裁内容は増大し、ロシア極東国境付近での軍事活動は増大しているなど)のもとでは、交渉を継続する道はない」と語った。さらに2月7日に日本は「北方領土の日」(南クリル諸島をこの国でこう呼ぶ)を祝ったが、日本の当局者は再び「古くさい報復主義者のレトリック」を示した。「ロシア大使館や領事館の門前では、極右民族主義者の叫び声が聞こえた。私たちは、とりわけ国連憲章に明記されている第二次世界大戦の結果を十分に認識する必要性を繰り返し日本政府に指摘してきた。私たちは、運動にかかわる人々に対し、平和条約交渉の再開とクリル諸島南部の日本人墓地訪問の要求を、ワシントンを喜ばせようと先人たちが築き上げた日露関係の基盤を熱心に破壊している岸田文雄首相に直接伝えることを強く推奨する」とコメントした。(astv.ru 2024/2/15)