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ウクライナ侵攻、停戦訴え 侵攻後、初訪ロの鈴木氏 四島墓参再開を要請

 ロシアを訪問中の日本維新の会鈴木宗男参院議員は2日、モスクワでアジア太平洋地域を担当するルデンコ外務次官、前駐日大使のガルージン外務次官とそれぞれ会談した。鈴木氏は元島民らの北方領土墓参や北方四島周辺での日本漁船の安全操業の早期再開を要請。ロシアのウクライナ侵攻を巡り停戦の必要性も訴えたという。(北海道新聞デジタル2023/10/3)

 鈴木氏は取材に対し、墓参について「人道的見地からも再開への配慮を求めた」と説明。会談ではロシアのウクライナ侵攻に対して「双方が銃を置くべきだ」と訴えたほか、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を巡り、ロシアが全面禁輸を検討している日本産水産物の安全性も強調し、適切な対応を求めた。

 これに対し、ロシア側は墓参や安全操業に関する2国間協定を維持する立場を示した一方、再開には日本の対ロ姿勢を注視する考えを強調したという。ロシア外務省は2日、ルデンコ氏との会談について「日本の制裁政策と反ロシア路線によって、国家間協力の積み重ねが意図的に破壊されつつあることに遺憾の意を表明した」と発表した。

 鈴木氏は4日までモスクワに滞在し、ロシア議会要人らとの会談も予定している。(本紙取材班)