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今春、国後島・近布内に診療所を開設

昨年12月、全ロシア科学実践会議がモスクワで開催された「国家プロジェクト『医療』の指標達成のために」部門でトップに輝いたサハリン州国後島色丹島でも地域医療体制の整備が進んでいる。両島の住民の医療を担う中核病院は国後島ユジノクリリスク(古釜布)にある南クリル地区中央病院で、島内のドゥボボエ村とゴロヴニノ村(泊)に診療所が開設されている。色丹島にはクラボザボツコエ村(穴澗)に地区中央病院の色丹分院、マロクリリスコエ村(斜古丹)にも診療所がある。さらに今春、国後島のオトラダ村(近布内)に新しい診療所が整備される予定だ。住民のイリーナさんは「医療分野の発展は、国後島に住む私たちにとって常に前向きな感情をもたらしている。春には、オトラダに診療所が開設される予定で、これにより、気分が悪くなった時などすぐに医師の診察を受けることができるようになる。国民の生活を改善できる国家プロジェクトがロシアで実施されていることをとてもうれしく思っている」と話す。(Kurilnews.ru 2024/1/24)

南クリル地区中央病院色丹分院(穴澗)