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人口250人の国後島南部 人口流出が続く泊・ドゥボボエ地区 新しい学校が9月1日開校

国後島南部のゴロブニノ(泊)とドゥボボエには約250人(それぞれ125人)が住んでいる。都市を形成する企業がないため、人口は徐々に流出しており、若者は地区の中心部(ユジノクリリスク=古釜布)やサハリン本島で学び、働くために出ていく。国後島南部には最近2カ所の養殖場が建設され、シロザケの稚魚が養殖されている。ヴァレリー・クドリャフツェフ村長は「私が担当してから市営住宅を修復し、ベスロフスキー岬(ケラムイ崎)への道路問題を解決した(橋を70センチ高くした)。野良犬の保護施設も建てる予定だ。住民の希望により、住宅から離れた場所を選んだ。プロジェクトは承認され、来年には建設が始まると期待している」と語る。ゴロブニノには間もなく新しい浄水システムが設置される。南クリル地区行政府は必要な機器を注文するために資金を割り当てる予定だ。最近の最も重要な変化は、ゴロブニノに新しい学校と幼稚園の複合施設が建設されたこと。現在、工事は完了し、体育館と講堂が完成したほか、敷地内に大きな運動場が建設され、スポーツの試合やさまざまな地域イベントに使用される。学校は児童生徒 60 名と未就学児 40 名を収容できる。これまでに同校には26名、幼稚園には20名が在籍している。9月1日に開校する。将来的な燃料のガス化に備え設備機器が整備されているが、南クリル地区のガス化がいつになるか不透明なため、暖房は重油が使われる。教員用住宅も整備中。郵便局や図書館の移転も進められている。(kurilnews.ru 2023/8/28)

ゴロブニノ

ドゥボポエ