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日本とのビザなし渡航の終了を正式通知 サハリン州が国後島と択捉島の市長、議長に 北方墓参の枠組みは依然有効と明記

日本とのビザなし交流を進めてきた南クリル地区(国後島色丹島歯舞群島を管轄)とクリル地区(択捉島などを管轄)のビザなし交流小委員会委員長宛てに、「ビザなし交流協定の終了について」という文書が届いた。サハリン州のビザなし交流委員会を所管するA.A.ウスペンスキー経済開発大臣名で発出されたもので、南クリル地区のゴミレフスキー市長とクリル地区のベラウソワ地区議会議長に宛らたれた。文書は「親愛なる同僚!ロシア外務省を代表して、2022 年 9 月 5 日以降、ロシアと日本の市民のビザなし渡航に関する相互協定が正式に終了することをお知らせします。1991年10月14日の相互訪問の手続きに関するソ連外務省と日本国外務省との間の往復書簡での合意、ロシア連邦政府と日本政府との間の日本国民による国後島択捉島および小クリル列島 (色丹島歯舞群島) への最も簡易な訪問の組織化に関する協定(元居住者と親族による自由訪問1999 年 9 月 2 日付の合意)に関して、ロシアと日本の市民によるビザなし渡航のためのサハリン州委員会および地域小委員会を通じた、上記の合意の枠組み内での日本側との交流は終了しました。同時に、1986年7月2日の墓地への査証なしの相互訪問に関する日ソ合意は、依然として有効です。日本側は、外交ルートを通じてこれらの決定を公式に通知されています」。(Kurilnews.ru 2022/11/15)