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日本はロシアとのビザなし交流をできるだけ早く再開したい

北方四島(千島列島の南部- TASS)との交流の問題は、日露関係の優先分野の 1 つであり、 できるだけ早く再開できるよう大使館等を通じて外交上のやり取りを行っている」--日本の林芳正外務大臣は14日の記者会見で、ロシアとのビザなし交流をできるだけ早く再開したいという意向を表明した。ロシアと日本は平和条約を締結するために交渉を続けてきたが、クリル諸島南部に対する主権を巡る問題が障害となってきた。終戦後、クリル諸島全体がソビエト編入されたが、日本は択捉島国後島色丹島歯舞群島の所有権を争っている。2022 年 3 月、ロシア外務省はウクライナ情勢に関連して日本がロシアに対して一方的な制限を課したため平和条約に関する東京との交渉を中止すると発表。また、1991 年のロシアの南クリル諸島と日本との間のビザなし交流に関する協定に基づく、日本国民のビザなし渡航を停止することも決定された。(タス通信2023/3/14)

外務大臣記者会見記録(3月14日)=外務省ウエブサイトより

【林外務大臣】北方墓参を始めとする四島交流等の事業の再開、これは、今後の日露関係の中でも最優先事項の一つでございます。ロシアによるウクライナ侵略を受けた日露関係の悪化や新型コロナの影響によりまして、この3年間実施できておりませんが、1日も早く再開できるような状況となることを強く期待しておりまして、北方墓参を始めとした事業について、相互の大使館等を通じて外交上のやり取りを行っているところでございます。