北方四島を含む千島列島の総合開発計画である「クリル諸島社会経済発展プログラム(2016-2025)」が資金不足から見直しが行われた。サハリン州議会でカルベンコ経済開発副大臣が報告した。投資額や目標とする指標などが改訂された。それによると、2022年度の投資金額は31億3,400万ルーブルで、このうち連邦政府の負担はわずか1億3,490万ルーブルにとどまる一方、サハリン州政府が25億5,500万ルーブル、予算外資金(民間投資など)が4億4,300万ルーブルとなっている。資金確保が困難なことから、一般住宅整備面積が2万6,500㎡から1万1,000㎡に大幅に下方修正された。また、以前は3施設としていたスポーツ施設整備はゼロとなった。州議会議員からは「これでは国家プロジェクトではなくサハリン州の地域プロジェクトだろう」として、連邦議会(下院)に対して、必要な資金の提供を訴えるべきとの意見が出た。(サハリン・インフォ2022/3/2)
