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国後島舞台のドキュメンタリー映画、12月公開 道内は12月10日からサツゲキ、順次拡大

 北方領土国後島を舞台にしたドキュメンタリー映画「クナシリ」の公開が12月4日、東京を皮切りに全国で始まる。道内では同10日から札幌市中央区の映画館「サツゲキ」での上映が決定。朽ち果てた日本人墓地や厳しい生活ぶり、ロシア当局が軍事力を誇示する場面など、ロシア人島民の姿を通して国後島の「いま」を伝える74分間だ。(北海道新聞全道版2021/10/29)

 フランスで活動するベラルーシ出身の映画監督ウラジーミル・コズロフ氏(65)が2019年5月から6月上旬に撮影した。日本の映画館での公開は初めて。

 旧ソ連軍による島への上陸・占領を模した演習を島民に公開した場面など、ロシア側が「大戦の結果」として実効支配を正当化する様子を映す。一方、トイレのない過酷な暮らしに不満を訴えたり、日本との経済交流を望んだりする島民を登場させるなど、島の実態を伝えている。

 道内の上映はサツゲキのほか、順次拡大していく予定。詳細は公式サイト(https://kounachir-movie.com/)。(文基祐)

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