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国後島の空港で「日本へようこそ」ロシア携帯 日本の電波認識

 ロシアが実効支配する北方領土国後島メンデレーエフ空港で、ロシアの携帯電話大手「MTS」が現在地を日本と認識したとして、地元メディアが抗議する一幕があった。同社は「国境に近いことが原因で、日本の電波がより強力だ」と釈明した。(北海道新聞2021/3/16)

 北方四島を事実上管轄するサハリン州のサハリン・クリール通信が15日報じた。同通信の記者が同空港に到着した際、MTSからショートメッセージサービス(SMS)で「日出ずる国(日本)へようこそ」と通知が届き、国際ローミング料金を徴収されたという。

 記者は同社に「国後島を日本領とみなしているのか」と抗議。空港は北海道本島で最も近い根室管内羅臼町から40キロ以上離れ、島の中心地、古釜布(ユジノクリリースク)まで16キロ程度しかない。

 ただ、ロシア人住民によると、空港周辺はロシアの携帯の電波が弱く、日本の電波につながることがあるというのは「周知の事実」。ローミング料金を徴収されないように設定をオフにする人が多いという。

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