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日本国籍の取得を夢見て北方四島に移住するロシア人家族を描いたコメディ映画制作 ロシア文化省が補助金

1990年代の初めに日本国籍の取得を夢見て南クリル諸島(北方四島)に移住するアルメニア系ロシア人の家族を描いたコメディ映画「チシマザサに降る雪」(※原題は「Снег пригнул бамбук」=翻訳アプリにかけると「竹に降り注ぐ雪」と出てくる)がロシア文化省の補助金を受けて制作されることになった。制作するのはロシアの名門撮影所でサンクトペテルブルクにある「レンフィルム」。映画は南クリル諸島を舞台にしたダネリア映画風の叙情的なレトロコメディで、脚本と監督はダリア・ポルトラツカヤ(シリーズ「マミーズ」、「愛から憎しみへ」、「デスペラード」)が務める。1991年、無線技師ホヴァネスは妻リュドミラと子供たち、義母、曾祖父とともにエレバン近郊の村に住んでいた。ある日、友人から南クリル諸島に移住するよう勧められる。「この島々は間もなく日本に与えられる。そうなれば島の住民全員が日本国籍を取得することになる」。ホヴァネスは発明家でもあり、夢を持っていたが、その実現は簡単なことではなかった。他の国なら才能を評価してくれるかもしれない。「しかし、この島では家族に色々なことが起こる。そこに自分の墓が現れ、子供が生まれる。庭は立派になって、アララト山の小さなコピーさえもある」--映画のシノプシス(あらすじ)には、こう書かれている。カレン・マルティロシアンが主役として検討され、他にスベトラーナ・ウスティノワ、アントン・ラペンコ、ティホン・ジズネフスキーとネリー・ウヴァーロフが出演予定。南クリル諸島で撮影が行われるかどうかは報じられていない。(astv.ru 2023/12/1)