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四島の島民、ロシアによる開発で日本から心離れた 通訳の大島さん、札幌で講演

ロシアによるウクライナ侵攻で停止している北方領土へのビザなし交流に長年携わるロシア語通訳大島剛さん(66)の講演会が27日、札幌大で開かれた。北方領土復帰期成同盟が初めて主催し、約30人が参加した。大島さんは当初、ロシア人島民は日本人に警戒心を抱いていたが「実際に会ったら普通の人と分かり、経済大国への憧れも持つようになった」と振り返った。しかし2000年のプーチン大統領の初当選以降、ロシア側による開発が進み「島民の目がモスクワを向くようになり、心が離れた」と指摘。さらに「ロシアが変わらない限りビザなし渡航の再開は難しい。ただ、何が起こるか分からないのがロシアという国だ」と述べ、再開に期待をかけた。(北海道新聞札幌圏版2023/10/28)