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北方少年少女塾で初の「陸揚庫学習」 第一号は別海町・野付小5年生11人

北方領土問題に対する正しい知識を身に着け、理解を深めてもらうおうと、根室管内1市4町でつくる北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会が管内の小・中学生を対象に実施している「北方少年少女塾」--。今年度初めて根室国後間海底電信陸揚施設(通称・陸揚庫)の視察と領土学習がプログラムに取り入れられました。陸揚庫学習の第一号となったのは7日に訪れた別海町立野付小学校5年生11人。小学生相手に話をするのは初めてでしたが、陸揚庫と海底電信線の歴史や今後の保存について説明しました。果たして小学生に興味を持ってもらえるのか不安でしたが、説明を聞いた子供たちからは「根室に届いた電報はカナですか、漢字ですか?」「陸揚庫の室内の壁に開いた穴は何のための穴ですか?」「入口のドアの木枠にはめられた板に彫られた漢字はどういう意味があるのですか?」などと、質問が相次ぎました。細かなところまで、しっかり観察していることに驚きました。この日は好天に恵まれ、陸揚庫があるハッタラ浜からは国後島の泊山と羅臼山を見ることが出来ました。