根室市が制作した国登録有形文化財「根室国後間海底電信線陸揚施設(通称・陸揚庫)」の啓発用パネル全30枚を紹介します。
もの言わぬ語り部
陸揚庫は、根室側の陸上線と国後島へ延びる海底電信線を接続する中継施設で、かつて北方領土に日本人が住んでいたころ、この陸揚庫から延びた海底電信線は、国後島を経由して、択捉島までつながっており、島民の暮らしやサケマス漁業などの産業を支える通信インフラとして、島々の発展に大きな役割を果たしていました。
ソ連軍が北方領土に侵攻した直後には、上陸したソ連軍による略奪行為による恐怖と不安で、緊迫する島々の状況が、この陸揚庫と電信線を通じて、電報や電話で根室側に伝えられました。
陸揚庫は、かつて根室が北方領土とつながっていたことを示す本土に残る唯一の歴史的建造物であり、ソ連軍の侵攻と占領をリアルタイムで伝えた歴史の証人でもあります。