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占守島で見つかった旧日本陸軍の九八式二十粍高射機関砲を復元

2022年にシュムシュ島(占守島)での遺骨収集活動中に発見された旧日本陸軍の九八式二十粍高射機関砲の復元プロジェクトがサハリンで進められている。九八式高射砲は日本陸軍の中で最も大型の高射砲で1938 年に開発され、1941 年から 1945 年にかけてアメリカの爆撃機からシュムシュ島を守るために広く配備されていた。復元プロジェクトを担当する専門家は「日本陸軍は約 50 門装備していた。それらのいくつかは現在、ペトロパブロフスク・カムチャツキーとセベロクリリスクの博物館に展示されているが、完全な状態とは言えない。シュムシュ島で発見した高射砲は、これまで見つけた砲の部品を使用するなどして復元し、ポベダ博物館記念館に展示する予定だ」と話している。(サハリン・メディア2023/6/16)