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投資額215億ルーブル、択捉島のリゾート計画頓挫か  国からの資金確保不透明、外国人観光客見込めず

ソチ近郊でローザクトールリゾートを運営するバスタ・ディスカバリー社は、択捉島で計画していた大規模リゾート計画の見直しを進めている。すでに計画を進めるため昨年12月に立ち上げた企業「オリエンタル・リゾート」は清算手続きに入っている。択捉島でのリゾート計画は昨年9月の東方経済フォーラムで、サハリン州のリマレンコ知事とバスタ・ディスカバリー社、VEBインフラストラクチャー社が合意文書に署名。2025年までにバランスキー火山(指臼山)に温泉やスキー場、エコトレイルを含むホテル複合施設を建設する計画で、投資額215億ルーブルの巨大プロジェクト。計画見直しの背景には、観光客の不足と国からの資金調達の見通しが立っていなことがある。また、極東でホテルを建設する場合、ロジスティクスの問題とスタッフの不足により、ロシア国内のヨーロッパに近いエリアの2倍のコストがかかるとされる。さらに、択捉島リゾートのコンセプトでは、ゲストの10~50%が外国人観光客と想定していた。一方、バスタ・ディスカバリー社が北クリルのパラムシル島で進めているホテル建設は継続されている。22億ルーブルで3ツ星ホテルを建設し、隣接するオネコタン島、シュムシュ島でグランピングネットワークを整備する。(サハリン・メディア2022/12/15)