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間近に北方領土 臨場感味わって 根室で11月1日から3年ぶりクルーズ

 【根室北方領土を間近に眺められる「本土最東端パノラマ・クルーズ」が、11月1日から3年ぶりに再開する。コンブ漁船「第15はぼまい丸」(9・7トン)に乗船し、北方領土の日ロ中間ライン付近を周遊する。運営する歯舞漁協は「北方領土を目の前に感じられる臨場感を味わってほしい」と乗船を呼びかける。運行は4月末まで。(北海道新聞根室版2022/10/29)

 クルーズは2008年にスタートし、毎シーズン11月~翌年4月に運航してきた。1シーズンに100人ほどが乗船してきたが、新型コロナウイルスの影響で20、21年シーズンは中止していた。

 歯舞漁港発着で、納沙布岬から3・7キロ先の歯舞群島貝殻島との中間ライン近くまで計約2時間かけて往復する。現役のコンブ漁師がガイドを務め、天候が良ければ貝殻島灯台や、水晶島の島影を見ることができる。

 根室半島は国内有数の野鳥の飛来地。クルーズではオオワシオジロワシなど希少な野鳥を観察でき、バードウオッチングを目的にして乗船する人も多い。

 期間中は午前9時、11時半、午後2時の3回出港する。各回とも定員12人に達し次第締め切る。中学生以下3千円、高校生以上5千円。未就学児は乗船できない。乗船前日までに予約が必要。問い合わせ、申し込みは歯舞漁協、電話0153・28・2124へ。(川口大地)