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択後島 沿岸ミサイル部隊用の集合住宅の建設進む 120人が今春入居

厳しい気象状況の中、択捉島では、太平洋艦隊の沿岸ミサイル部隊(「バスティオン」と「バル」)の軍人のために2階建ての集合住宅が建設されている。今年第2四半期に完成予定で、120人の軍人が入居する。ロシア国防省は過去3年間で、国後島択捉島に7棟の集合住宅(軍人家族840人が入居)を建設しており、これが8棟目となる。1月は20日以上雪が降ったが、こうした厳しい気象条件にもかかわらず、工事は予定通り実施されている。基礎回りと柱、壁のコンクリート工事、地下室の床梁の補強や外壁の防水と断熱が完了し、136のモジュールの搬入・設置が進められている。1月27日現在の進捗率は50%。建設業者によると、総面積は2,417.5㎡で、1つのモジュールには玄関ホール、リビングルーム、キッチン、トイレ、シャワールームがあり、快適な生活に必要なソファ、ワードローブ、キッチンセット、電気コンロ、やかん、テレビ、冷蔵庫まで付いている。さらに、洗濯機と乾燥機を備えたサービスルームや保管室、工作室のほか乳母車、そり、スキー板を保管するスペースも用意。震度9の地震を想定し、特別な資材と技術で建設されており、気象条件も考慮して窓はペアガラスを採用している。ロシア国防省によると、クリル諸島(千島列島)とベーリングン海峡を防衛するため、2015年以降、極東で統一された沿岸防衛システムを構築し、太平洋艦隊の艦船配備ルートをカバーしながら、海軍戦略核抑止力の安定性を高めている。沿岸と海峡は軍艦と最新のミサイルシステム「バスティオン」と「バル」によって保障される。国防省クリル諸島の軍の町に軍事施設と社会施設の建設を続けている。(サハリン・インフォ2021/1/29ほか)

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