北方領土の話題と最新事情

北方領土の今を伝えるニュースや島の最新事情などを紹介しています。

8月29日 択捉島武装解除 日本兵のあまりの多さにソ連軍は疲弊した

1945年8月29日。前日、クリル諸島南部の択捉島に上陸したブルンシティン海軍中佐が指揮するソ連軍は日本軍を武装解除し、捕虜にする作業を続けた。日本軍は抵抗しなかった。択捉島から太平洋艦隊の基地があるソヴェツカヤ・ガヴァニに送信された無電の中で、ブルンシティン海軍中佐は次のように報告している。「我々は6,000名の日本兵を捕虜にした。さらに3,000名が残っている。わが軍は手が足りない」--。事実は、択捉島を占領するために送られた部隊があまりに小規模なものだったということだ。1隻の掃海艇には166名、もう1隻には177名が乗り込んでいた。たったこれだけの人数で、日本軍の89師団全体を捕虜にしなければならなかった。島に駐留していた日本軍は13,800名を数えた。当然、上陸したソ連兵だけで、これほど多くの捕虜に対処することはできなかった。一方、ウルップ島(得撫島)では、ソ連軍は日本軍がいない島の北部に上陸した。放棄された陣地だけが見つかった。上陸部隊は日本軍の駐屯地を探し続けた。(サハリン・クリル通信2020/8/29)

https://skr.su/uploaded/f2/ac/e3/2f19d6aad88846f5c65b6b6f61.mp4

※サハリン・クリル通信の「50度線からのリポート」(75年前にサハリンとクリル諸島を日本軍国主義者から解放し、第二次大戦を終わらせた一連の戦いを過去の日時と連動させて紹介するプロジェクト)から--

f:id:moto-tomin2sei:20200830074536j:plain

捕虜になった日本兵。撮影場所は択捉島とみられる。

f:id:moto-tomin2sei:20200830074810j:plain

f:id:moto-tomin2sei:20200830074819j:plain

f:id:moto-tomin2sei:20200830074929j:plain

f:id:moto-tomin2sei:20200830074830j:plain