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流氷で覆われたオホーツク海側の国後島 保護されたトドが太平洋側の古釜布湾から放された

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北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/2/13

流氷で閉ざされた国後島オホーツク海側ラグンノエ湖(ニキショロ湖)付近で子供のトドが保護された。2月12日、湖近くに住む地元民が濃い茶色の動物を見つけ、ヒグマの可能性があったため南クリル森林局に通報した。現場に駆け付けた職員がトドと確認した。この近くでは2月10日に、流氷で覆われたオホーツク海から太平洋側へ抜けようと山林に迷い込んだトドが保護されている。クリル自然保護区と国境警備隊の職員も加わりトドを捕獲し、流氷がない太平洋側のユジノクリリスク湾(古釜布湾)まで運び、放した。トドは推定1歳とみられる。専門家によると、生後1年以内の若いトドの約30%は母親と一緒に暮らしているが、残りの約70%は生後7~10カ月で独立した生活を始める。保護した若いトドは痩せており、流氷の影響でエサを確保できず数日間食べていないと考えられた。クナシリ海峡(根室海峡)側の沿岸は2月8日頃から流氷で覆われた。保護されたトドは流氷のない海に放され、少しポーツズをとったあと、泳いでいった。

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