道内の大学生を根室市に招いて北方領土問題を知ってもらう北方領土復帰期成同盟（北方四島交流北海道推進委員会、札幌）の初の事業「北方四島交流事業洋上セミナー」が22、23の両日、市内で開かれた。波が高かったため洋上開催は中止し納沙布岬から北方領土歯舞群島を視察した。(北海道新聞根室版2024/9/25)
北大、札幌大、北海学園大、北海道教育大釧路校、放送大の学生21人と返還運動関係者ら計27人が参加した。
23日に船で開く予定だった行事は市内の道立北方四島交流センター（ニ・ホ・ロ）で行い、歯舞群島志発島元島民2世の本田幹子さん（66）＝根室市＝は母と訪ねた島の様子を、ロシア語通訳の水野祐子さん＝川崎市＝は停止されたビザなし交流が日ロ相互理解に貢献したことを語った。
参加した北大総合理系1年の熊谷賢太さん（20）＝神奈川県出身＝は「国境問題の授業でこのセミナーを紹介された。大学に戻ったら根室のことを周りに話したい」と語った。
