北方領土の話題と最新事情

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千島列島に新たな兵器を配備 メドベージェフ前大統領

ロシア安全保障会議ドミトリー・メドベージェフ副議長は、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)の戦略的役割は増大するとして、島に新しい武器を配備することが計画されている、とソーシャルネットワーク「VKontakte(フコンタクテ)」の自身のページに投稿した。RIAノーボスチ通信の報道によると、1月30日、岸田文雄首相は「領土問題を解決し、ロシアと平和条約を締結する」と発言した。これに対し、メドベージェフ氏は「いわゆる北方領土に関する『日本人の感情』など、私たちはまったく気にしていない」と書いた。「これらは『係争地』ではない。ここはロシアだ」と強調した。そして「特に悲しい思いをした武士は、日本の伝統的な方法で死ぬことができる。切腹すればいい。もちろん、十分な勇気があればの話だが。結局のところ、広島と長崎の記憶を完全に消し去って、アメリカ人に情熱的にキスする方がずっと楽しいのだ」とも付け加えた。(sakh.online 2024/1/30)

平和条約の締結は可能 ロシア領土の一体性確保が条件 下院委員会副委員長

日本はクリル諸島(北方四島を含む千島列島)の領土問題を解決し、ロシアと平和条約を締結したいと考えているが、同時にロシアに対する制裁を継続する意向だ。ロシア下院国際問題委員会のアレクセイ・チェパ副委員長は「平和条約の締結は可能だが、一定の条件が必要だ。我々はそれを遵守する。私たちはいかなる独断や脅迫も容認しない。我々は平和条約を求めており、署名する用意があるが、憲法でうたっている我が国の領土の一体性を保護することが条件となる」とLenta.ruのインタビューで語った。プーチン大統領は、クリル諸島のどの島をいつ訪問するのかは明らかにしていないが、「いつかクリル諸島を訪問する」と述べた。 (サハリン・メディア2024/1/31)

ロシア前大統領「悲しいなら切腹を」 北方領土めぐる岸田首相発言に

(朝日新聞2024/1/30)

 ロシアのメドベージェフ前大統領は30日、岸田文雄首相が同日の施政方針演説で、領土問題を解決して日ロの平和条約締結の方針を堅持すると表明したことについて、「いわゆる北方領土についての『日本人の感情』は知ったことではない。それは『係争中の領土』でなく、ロシア(の領土)だ」とSNSで主張した。

 その上で、「特に悲しむサムライは、伝統的な日本の手法で人生を終えればいい。切腹だ。もちろん勇気があればだが」と述べ、「広島と長崎(での米国による原爆投下)を記憶から完全に消し、米国といちゃいちゃするのが楽しいのだ」と、切腹の場面の写真も添えて、日本人をからかうような投稿をした。