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国後島・色丹島 老朽・危険住宅からの住み替え 2025年12月に完了

昨年12月27日、国後島色丹島歯舞群島を管轄する南クリル地区のゴミレフスキー市長が国後島住民との懇談会を開催し、2019年から2023年までの行政の取り組みを報告した。地区中央病院のムキナ院長が共同報告者を務めた。市長の報告は以下の通り。◉南クリル地区では5つの中等学校に児童生徒1,320 人、7つの就学前教育機関(幼稚園等)に560 人が在籍している。◉南クリル地区のスポーツ施設では、自治体予算で未成年者向けのクラスが無料で実施されている。◉国後島色丹島の住民は誰もがスキー用具とスケート靴を無料でレンタルできる。◉体育とスポーツの発展のための毎年、自治体予算からスポーツ非営利団体補助金が提供され、2019年から2023年までの期間に2,713万5,300ルーブルが割り当てられた。補助金は、スポーツ用品、用具の購入、全ロシアおよび地域のスポーツイベントへの参加費用に使われている。◉「クリル諸島社会経済発展プログラム」の枠組みで集合住宅が建設され、老朽住宅から住民の住み替えが進んでいる。2019年1月1日の時点で、戸建て住宅126戸とアパート806戸が老朽化して危険であると判定されたが、この5年間で住宅32 戸、アパート615 戸が提供された。地区内には老朽住宅が21 戸、アパート125 戸が残っているが、2025 年 12 月までに新築住宅への住み替えが完了する予定。(ゴミレフスキー市長のテレグラム2023/12/28)