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国後島で新種の蝶を発見 ロシア連邦北極圏包括研究センター

ロシア科学アカデミーウラル支部N.P.ラビョロフ科学アカデミー記念ロシア連邦北極圏包括研究センター(FECIAR)の研究者が国後島で新種の蝶5種を発見した。クロホウジャク(Macroglossum saga)とホシホウジャク(Macroglossum pyrrhosticta)は、ロシアでは国後島にのみ生息する蝶であることが判明した。同センターの次席研究員ヴィタリー・スピツィン氏「国後島で初めてクロホウジャクを発見した。以前はホシホウジャクのみが知られていた。ロシア国内にはクロホウジャクの個体群は存在しないと考えられていた。両種とも国後島で生存可能な個体数を持っていることが判明し、夕方には最大10匹が花の上を飛んでいるのが観察された」と語り、生息場所のリストと多数の標本を提示した。さらに、同センターの研究者は国後島でクルマスズメ(Ampelophaga robiginosa)、ベニシタバ(Catocala electa)、コガタキシタバ(Catocala Praegnax)、ウラナミシジミ(Lampides boeticus)を発見したと付け加えた。これらの種もまた国後島では生息が確認されていなかった蝶だ。同センターは発見された種の遺伝子研究を実施する。スピツィン氏によると、今後、新たな国後島亜種の蝶が発見される可能性も否定できないという。(サハリン・メディア2024/1/5)